ユリゴコロのレビュー・感想・評価
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期待が大きかっただけに
もっと、情念どろどろしていたものを期待していたんだが、意外に純愛風な物語に拍子抜け。以前に原作読んでいたものの、詳しいストーリーは覚えていなかったのだか、やはり、映画見てるうちに思い出すもので、あー、確かに原作でも前半のぬめぬめ感が後半では見事に愛情物語に昇華していたわなぁと記憶が今になって蘇る。こういう変化の激しいお話しに吉高はきちんと対応していて、それなりのギャップ感を魅せてはくれて、ファンとしては大変嬉しく思うものの、出来れば、前半の暗い目をした吉高をもっと観たかった。後半のお話しが随分原作とは異なるように思えたので、家帰ってチェックしようっと。
切ない・・ああ、、切ない
映画よりテレビ向き
ノートの回想のお話は秀逸だけど、現実パートは説得感に欠ける。婚約者の話が辛い。映画の尺だと後半の話がどうしても回収じみてて辛い。テレビドラマにしじっくり見たい。
深い
なかなか良い
途中までの禍々しさが最後まで持続していれば・・・
山里でカフェを営む20代後半の亮介(松坂桃李)。
父親がすい臓がんに罹り、仕事の合間を縫って、父親を見舞いに出かけていた。
ある日、押し入れの段ボール箱の中に一冊のノートを見つけて読んでいくと、美紗子という女性の告白のようであった。
その内容は衝撃的で、彼女が犯した数々の殺人についてであった・・・
というところから始まる物語で、カフェで共に働く亮介の婚約者・千絵(清野菜名)が突然失踪してしまう、と展開する。
千絵の行方も気がかりだが、ノートの内容も気になる・・・
映画は、ノートに書かれた内容が映像として登場し、美紗子を吉高由里子が演じ、後に彼女と知り合い、遂には結婚してしまう青年を松山ケンイチが演じている。
監督・脚本・編集を『おと・な・り』の熊澤尚人が務めており、中盤まではなかなかスリリングで、見応えがある。
特に、秀逸なのは、美紗子を演じた吉高由里子で、これまでどちらかといえばコメディ寄りの女優だと思っていたが、「目が笑ってなくて、ちょっとコワイな」とも思っていた。
なので、生まれついての殺人者という役どころは、ピタリ、はまり役。
心の平安を満たす拠り所(=ユリゴコロ)が、ひとが死ぬのを観るときだけだというのが、怖い怖い。
亮介と美紗子の関係は・・・
まぁ、おおよそ想像がつくところなので、それほど驚嘆しないけれども、そこから先の展開がいまひとつ。
美紗子と松山ケンイチ演じる青年との純愛への落としどころはまだしも、千絵が見つかったあとの展開が腑に落ちないことだらけで、ミステリーとしては少々な感じ。
途中までの禍々しさが最後まで持続していれば、佳作になったんだけれど。
魂の救済
三つ子の魂百までというのは本当だと、この頃つくづく感じる。子どものころに感じた恐怖心は死ぬまで消えない。子供のころに受けた愛情も死ぬまで忘れない。そして子供のころに受けなかった愛情は、死ぬまで持つことはない。
吉高由里子の演技が秀逸。心に闇を抱える美しい顔が怪しく微笑むシーンはゾクッとする。松坂桃李はややオーバーアクション気味で、周りの演技から少し浮いていた。もしかしたらそれが狙いなのかもしれない。木村多江は熟練の職人の域。この人の演技は間違いがない。
作品は子供の頃からの心の闇を抱えた女が、その闇を埋めようとするかのように人を殺し、罪悪感よりも充足感が上回って、罪の意識を感じないままに人生を送る話だ。心の闇は最後まで消え去ることはないが、自分には得られなかった拠りどころを、他人の拠りどころになることによって魂の救済を図ろうとする。その試みはうまくいったのだろうか。
人が生きていくというのはどういうことなのか、命とは何なのか、命にどんな意味があるのかを突きつめる物語だ。そのテーマは、ドストエフスキーの「罪と罰」に通じるものがある。深い作品である。
前半は刺激的、後半は退屈
予告を見て興味があったので鑑賞しました。
個人的には前半の生い立ちが興味深く面白かったです。
リストカットのシーンは本当に痛みが伝わってくるほどでした。
後半になるにつれ、設定が無理矢理、ありきたりな印象を受けました。
綺麗に終わらせようとしすぎというか、、
ヤクザとか見てて少し寒かったです。
原作を読んでおらず、暗い感じを想像してたせいかもしれません。
最初はタイトルの拠り所がはっきりしてましたが、最後辺りは曖昧すぎて退屈でした。
前半はとても良かったので半分の2.5点です。
エピソードの切り取り方にもう少し工夫が欲しい。
綺麗でした。
胸が苦しかった。
「人殺しの私を愛してくれる人がいた」
ポスターのこの謳い文句にグッときて、ずっと気になっていて観に行きました。
原作未読でしたので、主人公のサイコパスのような雰囲気には最初は驚きましたし、思っていたよりもグロくて、目を背けてしまう場面もありました。
ですが、なんの共感もできないはずのこの主人公になんだか引き込まれていって幸せになって欲しいと心から思いました。
サスペンス的な雰囲気から、恋愛の雰囲気には変わると嬉しい満ちていく気分になりました。
ラストの展開は驚きと苦しみの連続で切なすぎて胸が苦しくてたまらなかったです。
終わり方もハッピーエンド至上主義な私ですが、とても良いと感じました。
映画を見終わったあとは、ただたた胸を締め付けられるような感じがしました。
原作も読みたくなってすぐ購入しました!
ただ一つ残念だったのが、主題歌がもっと映画に沿った感じの歌であって欲しかったなと思いました。
ミステリーやサスペンスも好きだけど、恋愛映画も好き!という私にとっては今期一番の映画でした。
役者の演技が良すぎて。。。
役者の演技が良すぎて、小説なら隠される部分も全て見えすぎた。。。
主要な3人はもとより、一人一人の役者の演技が見事にうちなるものを表現しきってるし、また寄せるところを見事に寄せてる。
すごくよかったけど、小説なら、えっ!?そうだったの? まさか、思いもつかなかった。。。となるだろうところが、全て透けて見えてしまった。
わざと伏せるのは違うと思うし、演技として完成度鳥肌ものだと思う。
完成度高い分、見えてくる。。。歯がゆいところかな。。
後半の展開ステキ
吉高由里子、美しい!
よかった
シリアルキラーに優しい目線だった。女の子が殺してないとつらくて仕方がないというのは気の毒な状況だが、周りの殺される人はたまったものではないので、近くにいなくてよかった。
こういう人はボクシングや空手などで発散できないのだろうか。どうしても死じゃないと気持ちが収まらないなら屠殺や傭兵などの仕事に従事してなんとか社会で頑張って欲しい。
ヤクザが自分の奥さんを娼婦にして客を取らせるというのはちょっと変だった。借金のかたにソープに沈めるのはあると思うが、そんなヤクザいるだろうか。また、殺人が好きな主人公のお母さんがヤクザの事務所に乗り込んで全員皆殺しにするのはどんなスキルなのかと思った。殺人が好きなのと、次元が違うものがごっちゃにされていないだろうか。
お父さんとお母さんが若い時の、昭和の描写で遠景になった時に、現代の尖ったライトの車が映ってちょっと残念だった。CGで消して欲しかった。細かいところでは横断歩道が横線だけのところがあって、あれはけっこう新しい文化じゃないだろうか。昔は縦線が両側にあった。
痛い愛
吉高由里子が美しい!
渋谷のスクランブル交差点の看板で気になって観てきました。
リスカのシーンはギリギリ…
でも我慢して観た甲斐がありました。
痛々しいほどの愛。
エンドロールの曲で号泣でした…
色々伏線があったみたいで、もう一回観に行こうと思います!
原作も読んでみたいです。
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