ユリゴコロのレビュー・感想・評価
全260件中、61~80件目を表示
独自の雰囲気
ティーンネージャー向け
拠り所
原作からの昇華は見られず、残念
原作が面白かったので、読了後すぐにAmazonでレンタル。
お父さん役はもっと慎重に選んでほしかった。
静かな威厳がちっとも感じられない。
あんな安っぽいひとではないのに。。。
そもそも美紗子との別れと再会も原作と違うから、あんな感じでもいいのか?
主人公の弟くんがいないのもなんだかなぁ。
こちらも原作と違ってお母さんの入れ替わりがないから削られたのだと思うが。。。
ほどよい距離感を持ってノートと関わる人物が必要だと思う。
そりゃバイトくんの反応もそうなるわな。
そもそも、あんなあほそうなバイトくんに相談するなよ。
小説を映画に纏めるために端折ったところが気持ち悪く勿体ない印象です。
原作からの改変自体に批判的な訳ではありません。ただこの作品は成功したとは思えませんでした。
一方で、随所に違和感を感じながらも、吉高由里子と松山ケンイチはとても素晴らしかった。
松ケンからは哀しい優しさがにじみ出ていた。
ほんでやっぱり吉高由里子好きだなぁ。
最後に、木村多江のヤクザ無双にはおおいに笑わせていただきました
運命
自分以外の生き物の死に対して感情が動く。幼少期からではあるがその偏った感情の根底には更に幼い頃の何かが原因にあるならそこが知りたい。
遺伝の影響がどこまで人格形成に及ぶのかわからないが、都合良く自分の欠点の言い訳に使いたくなるのはわかる。
運命ってやっぱり大筋が決まっていて、細かい部分はつじつまを合わせるかのように不自然な偶然が起きるものだと思う。結局相手が運命の人なら例え人を殺していようが、自分を苦しめようが愛する事をやめられない。
若い頃の私なら安っぽく見える映画だっただろうが、身を持って運命と言うものを感じている今の私には登場人物たちそれぞれの辛さや悲しみ葛藤が想像できる映画だった。
最後はふたりが再会できたので気持ち良く見終える事ができて良かった。
イヤミスの中の愛の形
期待していたほどでは……
重く清々しい
落ちは最初から分かってしまうくらいの分かりやすさ
普通そんな映画は撮り方などを見てしまって映画本来の面白さが分からなくなるんやけど
でもこれは面白かった
ずっと水の中にいてる気持ちになる
殺人者を美化するのは反対やけど、その殺人者の心を自分と同化して見れたのはなかなかいい体験
細身の女性がどうやってヤクザ数名を殺せたかとかツッコミどころもあるけど、まぁそれはいいかな
松山ケンイチは昔の人を演じるのが似合うな
痛くて嫌な気分になるのに観てしまう
原作は怖そうなので読んでいないです。
めちゃくちゃグロい。。前半通して全然共感出来ないし、とくにリストカット…痛いし、観てるの辛かったので、途中、顔を覆って観られなかったです。胸が苦しく痛くなって身震いしたのは初めてです!今まで数々の痛々しくグロいシーンを観てきたのに…Σ
PG-12ですが、R指定のほうが良かったのでは?と思うくらい。
後半から内容が変わるのですが、重い感じはどんどん深くなり、、そこには愛もあって・・悲しい気持ちにもなりましたが、二人が出逢えて良かったのかは分かりません。
そして、やっぱり共感は出来ないし、数々のグロい行い・殺人の嫌な感じはなくならずにその感情のままエンドロールを観ました。
映像が終わった後、葛藤とかいろいろな感情が物凄く頭だか胸だかに入ってきて「う゛ーー」って頭を抱える感じになりました・・すみません、、上手く言葉に出来ないのです。。
松坂桃李・吉高由里子・松山ケンイチ、この3人の魅せかたが見事だったから…嫌な内容なのにのめり込まされてしまいました。
実際に苦痛や葛藤を感じながら演じられたのだ、と思わずにはいられません。(演じたことへの個人のインタビューとかは全く見ていない状態で書いています)
最初は観ながら、観ない方が良かったのか、と思い、今もよく分かりません。
なので、オススメは出来ませんが(辛く苦しくなるので)、何かを感じることが出来たので良かったのかな、とも思います。その意味で高評価です。
…複雑な映画ですね。
吉高由里子がすべて
レンタルで映画を見て、吉高由里子があまりに良かったので原作を読んだ。
沼田まほかるはドロドロで陰々滅々した作品が多いのであまり好まないのだが、これは良かった。
で、改めて映画を見ると…、やはり原作の出来損ないにしか見えない。
殊に映画初見時に、良いと感じたシーンは「ユリゴコロ」の中身、つまり原作に非常に忠実に創られていた部分で、批判的に感じたシーンはすべて原作からの改変箇所、というのはどういうことだ(笑)
ちなみにこれは、いわゆる「原作至上主義」とは少し違う。なんせ初見時には原作は未読だったのだから。
改変は原作から亮介の弟の亮平、美紗子の家族など登場人物を何人かカットしたことによる辻褄合わせが主なのだが、あまり上手く処理できてるとは思えない。
例えば美紗子を一度は殺す決断をしたが、最終的にはもう夫や子供には会わないという条件を付けて生かすシークエンス。
これは原作者は、一度でもこの決断を洋介にさせるわけにはいかない、と思ったからわざわざ登場させる必然性に乏しい美紗子の家族(2人が出会った時は美紗子は完全に家族と没交渉だった)を引っ張り出して、美紗子の父親にその役割を振ったのではないか?
やはり洋介自身がこの役割を持ってしまうと、少なくとも原作のあの美しいラストシーンには繋がらない、と思う。
原作のラストシーンの美しさが際立っていただけに、映画でそれをあっさり捨てられたのは寂しい。
「ユリゴコロ」の真相を知ったときの亮介の反応も原作と映画ではずいぶん違うのだが、それは原作どおりの反応では観客を納得させるのは難しいと考えたからか。
それとも監督自身が納得できなかったからか。
だとすると、あの原作のラストシーンも納得できなかったんだろうな…。
でもそれならなぜ、「ユリゴコロ」の内容にも改変を加えなかったのだろう?
それと大きな減点ポイントは、亮介が序盤から時折見せる妙な攻撃性。
あれはなんだ、「殺人鬼の血を引いている」という伏線のつもりか?
遺伝子で人間性が決定される、とでも言いたいのか?
だが、それでも美紗子の殺人嗜好は亮介が見せる「単純な攻撃性」とはまったく違う。
何にしても、安っぽくて無意味な演出。
それと千絵の旦那に関するシークエンスは、ありゃなんだ。
事務所に詰めた複数のヤクザを全滅させるとは、確かに木村多江はこのくらいやってのけそうな雰囲気を醸し出したりもするが(笑)、あれはやりすぎだし無意味だろう。
監督は美紗子を何だと思ってるんだ?
特殊訓練を受けた工作員でないと絶対無理。
というわけで、映画としてはあまり評価したくはない出来映えなのだけど、それでも吉高由里子の演技は良かった。
松山ケンイチも安定の演技をしていたのだけど、吉高由里子の前では完全に霞んでいた。もっとも、話の筋からしてそれが正解なのだけど。
救われた気がする映画
引き込まれる作品
中盤まで好きだった。
観たあと無になった…
スゴいストーリーでした。後味悪いわけでもない。ビックリして無になる感じに似てるのかな。衝撃的ストーリー、あっという間に終わっちゃった。
美紗子の生い立ちが切なくも悲しい。子供の頃からココロが不器用過ぎて環境に追いていけなくて、たまたま出来事が起こってしまったら、元々のところに成長過程でモラルと自分の感情が複雑に拗れて大人になってしまうのもわかる気がする。子供の頃の教育や環境って本当その後の人生や価値観に深く影響する。だから美紗子は普通なら言わずともわかる超えちゃいけないラインが始めからない気がする。
それでも美紗子は負けずに娼婦までしてでも生きようとしてたし、松ケンとの出会いは偶然ではなく、本当にこういう事ってあるんだよ世の中って。この出会いがまたストーリーの主軸にもなってくるんだけど、巡り合わせっていう自分に返ってくるパターンが!フィクションなんだけど、これもまたリアリティあると私は感じた。
ようやく愛情もわかるようになってきて、でも過去の誤ちがついてくる。どうしたらよかったのか…
でも後半はもう理性とかあるでしょ!って思ったが、むしろ捕まりたかったのかな。そのきっかけが子供の婚約者事件だったのか…
悲しくも切なく、悲劇的で壮絶なお話。
まぁ彼女自身はただ生きただけなのかもしれない。
全260件中、61~80件目を表示
















