ユリゴコロのレビュー・感想・評価
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運命
自分以外の生き物の死に対して感情が動く。幼少期からではあるがその偏った感情の根底には更に幼い頃の何かが原因にあるならそこが知りたい。
遺伝の影響がどこまで人格形成に及ぶのかわからないが、都合良く自分の欠点の言い訳に使いたくなるのはわかる。
運命ってやっぱり大筋が決まっていて、細かい部分はつじつまを合わせるかのように不自然な偶然が起きるものだと思う。結局相手が運命の人なら例え人を殺していようが、自分を苦しめようが愛する事をやめられない。
若い頃の私なら安っぽく見える映画だっただろうが、身を持って運命と言うものを感じている今の私には登場人物たちそれぞれの辛さや悲しみ葛藤が想像できる映画だった。
最後はふたりが再会できたので気持ち良く見終える事ができて良かった。
原作が気になる。小説向きのような気がする
吉高由里子をみるつもりでみたのにずっと松坂桃李を見させられ続けるので最初ノレない。
あぁ過去と現在を行ったり来たりかと分かってくるとだんだんハマるが1時間ぐらいかかった。
佐津川愛美が激やせしてなりきる
清野菜名が可愛すぎる
吉高由里子の心が揺れないっぷりがはまる。
木村多江がだんだんだめになっていっているような。
首絞められた時の演技にもっとなにか!
松坂桃李はもう普通の役は来ないのか。最近ずっと叫んで悩んでる姿ばかり見てる気がする。
マツケンの昔感。昔の車を用意したのはよかったね。
ハンドル握ると人が変わる人にはそういう血が!みたいなこと?
運命の再会につぐ再会は偶然とは言えない続くが全然気にならず。
ユリゴコロがよりどころなのは想像通り
ひっつきむしにまみれたラブシーンは思いつかない
エロさがもっとあるのかと思ったらそうでもなかった。
終始男の性の発散の仕方がげすい
オムレツが多用される
リストカットはかなり真に迫る感じできつい
エンディング曲なかなか
どうしようもないところを描くところに引き込まれた
やっぱり本が読みたい
群馬県
栃木県
桐生川ダム
宇都宮市泉町
原作では
ヌスビトハギの種
奈良県
イヤミスの中の愛の形
原作を読んで、公開を楽しみにしていた作品。
少し設定は違い、原作の母の入れ替わりがなかったのは残念でした。但し、沼田まほかるらしいミステリーとして、恐怖や悲しさを醸し出す中にも、最後は家族愛も感じる温かさが残りました。
人を殺すことでしか心が満たされない女。そんな女を包み込もうとする男の悲哀がヒシヒシと伝わり胸が締め付けられる感覚。
吉高由里子は、「蛇とピアス」を想い起こさせる刺激的な演技でとてもよかった。木村多江の設定はやや無理がある感じがして、原作の方が自然に登場し、騙されたかな。
ストーリーの中には充分入り込めた作品でした。
期待していたほどでは……
あまり恐ろしくもないし、気持ち悪くもない。原作が後味悪いミステリーとして名が知れているわりには、映画はいまいちでした。原作はおもしろいのだろうか……?
にしても、現場にオナモミ(?)があるのはなんなの?愉快犯なのか気付いて欲しいかどっちかじゃん。
重く清々しい
落ちは最初から分かってしまうくらいの分かりやすさ
普通そんな映画は撮り方などを見てしまって映画本来の面白さが分からなくなるんやけど
でもこれは面白かった
ずっと水の中にいてる気持ちになる
殺人者を美化するのは反対やけど、その殺人者の心を自分と同化して見れたのはなかなかいい体験
細身の女性がどうやってヤクザ数名を殺せたかとかツッコミどころもあるけど、まぁそれはいいかな
松山ケンイチは昔の人を演じるのが似合うな
痛くて嫌な気分になるのに観てしまう
原作は怖そうなので読んでいないです。
めちゃくちゃグロい。。前半通して全然共感出来ないし、とくにリストカット…痛いし、観てるの辛かったので、途中、顔を覆って観られなかったです。胸が苦しく痛くなって身震いしたのは初めてです!今まで数々の痛々しくグロいシーンを観てきたのに…Σ
PG-12ですが、R指定のほうが良かったのでは?と思うくらい。
後半から内容が変わるのですが、重い感じはどんどん深くなり、、そこには愛もあって・・悲しい気持ちにもなりましたが、二人が出逢えて良かったのかは分かりません。
そして、やっぱり共感は出来ないし、数々のグロい行い・殺人の嫌な感じはなくならずにその感情のままエンドロールを観ました。
映像が終わった後、葛藤とかいろいろな感情が物凄く頭だか胸だかに入ってきて「う゛ーー」って頭を抱える感じになりました・・すみません、、上手く言葉に出来ないのです。。
松坂桃李・吉高由里子・松山ケンイチ、この3人の魅せかたが見事だったから…嫌な内容なのにのめり込まされてしまいました。
実際に苦痛や葛藤を感じながら演じられたのだ、と思わずにはいられません。(演じたことへの個人のインタビューとかは全く見ていない状態で書いています)
最初は観ながら、観ない方が良かったのか、と思い、今もよく分かりません。
なので、オススメは出来ませんが(辛く苦しくなるので)、何かを感じることが出来たので良かったのかな、とも思います。その意味で高評価です。
…複雑な映画ですね。
吉高由里子がすべて
レンタルで映画を見て、吉高由里子があまりに良かったので原作を読んだ。
沼田まほかるはドロドロで陰々滅々した作品が多いのであまり好まないのだが、これは良かった。
で、改めて映画を見ると…、やはり原作の出来損ないにしか見えない。
殊に映画初見時に、良いと感じたシーンは「ユリゴコロ」の中身、つまり原作に非常に忠実に創られていた部分で、批判的に感じたシーンはすべて原作からの改変箇所、というのはどういうことだ(笑)
ちなみにこれは、いわゆる「原作至上主義」とは少し違う。なんせ初見時には原作は未読だったのだから。
改変は原作から亮介の弟の亮平、美紗子の家族など登場人物を何人かカットしたことによる辻褄合わせが主なのだが、あまり上手く処理できてるとは思えない。
例えば美紗子を一度は殺す決断をしたが、最終的にはもう夫や子供には会わないという条件を付けて生かすシークエンス。
これは原作者は、一度でもこの決断を洋介にさせるわけにはいかない、と思ったからわざわざ登場させる必然性に乏しい美紗子の家族(2人が出会った時は美紗子は完全に家族と没交渉だった)を引っ張り出して、美紗子の父親にその役割を振ったのではないか?
やはり洋介自身がこの役割を持ってしまうと、少なくとも原作のあの美しいラストシーンには繋がらない、と思う。
原作のラストシーンの美しさが際立っていただけに、映画でそれをあっさり捨てられたのは寂しい。
「ユリゴコロ」の真相を知ったときの亮介の反応も原作と映画ではずいぶん違うのだが、それは原作どおりの反応では観客を納得させるのは難しいと考えたからか。
それとも監督自身が納得できなかったからか。
だとすると、あの原作のラストシーンも納得できなかったんだろうな…。
でもそれならなぜ、「ユリゴコロ」の内容にも改変を加えなかったのだろう?
それと大きな減点ポイントは、亮介が序盤から時折見せる妙な攻撃性。
あれはなんだ、「殺人鬼の血を引いている」という伏線のつもりか?
遺伝子で人間性が決定される、とでも言いたいのか?
だが、それでも美紗子の殺人嗜好は亮介が見せる「単純な攻撃性」とはまったく違う。
何にしても、安っぽくて無意味な演出。
それと千絵の旦那に関するシークエンスは、ありゃなんだ。
事務所に詰めた複数のヤクザを全滅させるとは、確かに木村多江はこのくらいやってのけそうな雰囲気を醸し出したりもするが(笑)、あれはやりすぎだし無意味だろう。
監督は美紗子を何だと思ってるんだ?
特殊訓練を受けた工作員でないと絶対無理。
というわけで、映画としてはあまり評価したくはない出来映えなのだけど、それでも吉高由里子の演技は良かった。
松山ケンイチも安定の演技をしていたのだけど、吉高由里子の前では完全に霞んでいた。もっとも、話の筋からしてそれが正解なのだけど。
救われた気がする映画
人の心の奥底は誰にもわからない。自分でもわからない。このサイコパスの主人公が最後に自分の息子に
「あなたに人殺しはできない。血の繋がりなんて関係ない。あなたはお父さんの子だから」との言葉に私は救われた。
見るに耐えないシーンもあったけど我慢して最後まで見てよかった。
最後は笑顔になれた。
引き込まれる作品
こういう人格の人間が実際にいるのか。
そしてこういう人生を送っている人間がいるのか。
そういう真意を探る事は別にして、映画作品として見応えのあるものでした。
途中の展開や台詞で「あれ?」「ん?」と言う部分はあるが、それは映画なんだからとして許せる範囲かな。
とにかく吉高由里子さんの演技に見張るものがあって、非常に良かった。
中盤まで好きだった。
ノートに書かれた殺人鬼の半生には引き込まれる。エグいし暗い。殺人鬼の心の闇がよく描かれている。展開も読めず、衝撃を受けたものもあった。
終盤が無理矢理な展開で好きになれなかった。ヤクザ相手なら個人はどうしようもできないし現実ではそれで苦しんでる人だっている。リアリティがない。そこが残念。
観たあと無になった…
スゴいストーリーでした。後味悪いわけでもない。ビックリして無になる感じに似てるのかな。衝撃的ストーリー、あっという間に終わっちゃった。
美紗子の生い立ちが切なくも悲しい。子供の頃からココロが不器用過ぎて環境に追いていけなくて、たまたま出来事が起こってしまったら、元々のところに成長過程でモラルと自分の感情が複雑に拗れて大人になってしまうのもわかる気がする。子供の頃の教育や環境って本当その後の人生や価値観に深く影響する。だから美紗子は普通なら言わずともわかる超えちゃいけないラインが始めからない気がする。
それでも美紗子は負けずに娼婦までしてでも生きようとしてたし、松ケンとの出会いは偶然ではなく、本当にこういう事ってあるんだよ世の中って。この出会いがまたストーリーの主軸にもなってくるんだけど、巡り合わせっていう自分に返ってくるパターンが!フィクションなんだけど、これもまたリアリティあると私は感じた。
ようやく愛情もわかるようになってきて、でも過去の誤ちがついてくる。どうしたらよかったのか…
でも後半はもう理性とかあるでしょ!って思ったが、むしろ捕まりたかったのかな。そのきっかけが子供の婚約者事件だったのか…
悲しくも切なく、悲劇的で壮絶なお話。
まぁ彼女自身はただ生きただけなのかもしれない。
前半はサイコパス、、、後半は、、、
原作未読で視聴。
さすがイヤミスと評される原作の映画化。
鑑賞後は、うーむ。と唸ってしまった。
後半になるに従って、愛に目覚める主人公なのだが、シリアルキラーが正当化されてるように感じてしまった。(可哀想と思わせられる)
物語的にもご都合主義というか、んなアホなというような展開も多々あり。
勧善懲悪が好きな方は、観ると胸糞かも?
すごい入り込んでしまう映画
最初に見て思ったのは撮り方がうまい。
ホラー映画ではないのに、ホラー映画かと思わせてくる撮り方ですごく怖かったです。
リストカットのシーンが生々しくて見てられませんでした。
主人公が夢中になって読んでしまうユリゴコロの日記のように、こちらも夢中になって映画を見てました。
ユリゴコロは、幼少期の美紗子の聞き間違えの
ヨリドコロから来ていたんですね。
初めは完全なサイコパスのようでしたが
子供を産んで、心のよりどころを手に入れて
初めて喜びという感情も生まれたんですね。
殺人犯だということを忘れてしまうくらい、3人で幸せに行きて欲しいと心から願ってしまいました。
美紗子の変わる姿もすごく描かれていて、全てがひしひしと伝わってきました。
生き様が波乱万丈すぎて、初めて日記を読むシーンで
もしかしたらお母さんは美紗子なんじゃないかとか
カフェに来た知らぬ女の人は美紗子なんじゃないかとか
ドブのところで鉄の鉄板を落として殺してしまった時にいたのが、このお父さんなんじゃないかとか
だいたい全てよぎったこともあり、
だいたいよぎった通りになってましたが
どんどん吸い込まれました。
ドブのくだりを忘れていた時に、彼が昔子供を殺したんだ。
手が滑って鉄の鉄板が落ちて殺してしまったと言ったシーン、胸に刺さりました。
全て日記を読んだ後、美紗子に自殺させるために
こうするしかないと手を縛り重りをつけたのに
できなくて二人で泣くシーンでは、その時には
見ているこちらもすごく感情が入り涙が出ました。
松坂桃李さんの演技力がすごくて驚きます。
顔で感情が全て出てました。
人を殺してしまうという流れは分かってましたが出てくる人たちの使い方が予想と違くて、若い頃と今ので使い分けていたんですね。
この後、松坂桃李さんは、どんな思いで生きて行くのでしょうか。
良い映画という言い方は変に当たる映画ですが
見てよかったです。かなり引き込まれました。
演技派の方が出ていたのですごく見入ってしまいました。
手に汗握る作品でした。
美紗子は、お父さんも息子も本当に愛していたんですね。
血は関係ない。その通りです。
それぞれの演技が光る映画
原作未読で、予告編で気になってやっと見ました!
前半は殺人シーンやリストカットシーンが多く、見るのも苦しい部分がありましたが、洋介(松山ケンイチ)と出会ってからだんだん変わっていく私(吉高由里子)を見ていて温かい気持ちになりました。
過去の罪は許せるものではありませんが、どうか親子三人幸せになってほしいと思ってしまいました。
ストーリー的に、現実離れした部分(偶然息子の婚約者が元職場の同僚で更に偶然息子に伝言を頼む、女性一人でヤクザを倒すetc…)もありましたが、ラストはなんとなくハッピーエンドで満足いく内容でした。
闇を抱える美紗子(吉高由里子)、過去を引きづりながらも優しさが溢れる洋介(松山ケンイチ)、爽やかで優しい男性から徐々に狂っていく亮介(松坂桃李)もそれぞれの役がぴったりで、改めてステキな役者さんだと感じました。
なんか違う。
映画化されると知ったときに
そういえば原作を買ったなーと思い出して
まずは原作を読んでみた。
気持ちわるーい空気感の小説なのに
どうしても一気読みしたくなった。
気持ち悪くて寝れないから。
で、結局映画は観に行かず
今ごろ自宅でDVD鑑賞。
最初から何か違う。
亮介の松坂桃李が違う気がする。
車の運転とか、そんな気性の荒い感じ?
殺人鬼の子供は気性が荒い設定?
穏やかで普通の家族だからこそ
子供たちに隠してきた秘密が
壮大な愛だったってところがミソじゃないのか
木村多江も何か違う。
普通のおばちゃんであって欲しかった。
妙に吉高由里子に似せようとしてて気持ち悪い。
ただ、松ケンの演技は素晴らしかったなー
それだけなので
いまいち。
親子の愛
ラストの亮介のセリフの俺にも人殺しは出来る、だってあんたの血が流れているから
それに応え、自分自身を殺させることで自分と同じ殺人衝動を持った、自分の子であることを証明させようとするようなシーン
中盤以降はあらすじから想像していたような作品ではなかったのですがこれが逆に作品としての良さを感じさせてくれました
何もなく中盤までの勢いでラストまでいってしまえばただただ陰鬱な作品だったと思うのですが、終盤には人としてズレて生まれきてしまった美紗子が特異な部分を持ちながらもたしかに人として生きられた、そういったことを感じさせるようになっていて、個人的にはとても良いラストだったと思いました。
ただグロテスクなシーンが多かったので苦手な人は要注意だと思います笑
しかし、それ以上に絵として綺麗な場面もたくさんありそういった楽しみ方も出来る作品だと感じました。
言葉を発するには・・ユリゴコロが必要なんです
映画「ユリゴコロ」(熊澤尚人監督)から。
なかなか難しい作品だった。(汗)
「ユリゴコロ」は「ヨリドコロ(拠り所)」の聞き間違い、
そう作品の冒頭で、説明しているのが可笑しかった。
子どもの言葉の発育に不安になった親は、病院へ連れていく。
そして、医者はこう伝える。
「言葉を発するには心が安全な場所で生きているというような
何らかのユリゴコロが必要なんです」と。
心の拠り所が「ある・ない」は、人間の成長にとって、
大きな影響を与えることに気付いた。
ところが、気になって仕方ないのが、いつものように
ワンシーンの小道具として用いられる掛け軸に書かれた文字。
きっと監督を始め、スタッフが作品の意図を組んで選んだ、と
勝手に決めつけているのだが・・。
今回は「雲蒸龍変」(うんじょうりょうへん)
英雄や豪傑などのすぐれた人物が、時運に乗じて出現し活躍すること。
雲がわき起こり竜りゅうが勢いを増して、変幻自在に活動する意から。
▽天に昇る竜は雲を呼び起こし、その勢いをさらに増すという。
「雲蒸」は雲がわき起こること。「竜」は「りゅう」とも読む。
これが、作品にどうかかわっているのだろうか、う~ん。
ユリゴコロ
蛇にピアスの吉高由里子よりさらに大人っぽく深みのある演技になったと思わされた作品。
人を殺すことにしか自分の拠り所がないゆりこ。
しかし後半はうって変わり自分の家庭を大切にする明るいゆりこを見ることができます。
この役の切り替えはすごいなあと思って見てました。
また、松山ケンイチ、松坂桃李の演技もすごくよかった。
「あなたの優しさには容赦がありませんでした。」
このセリフはすごくお気に入りです。
まぁストーリー的には出来すぎかなって言うところもありますが、まぁ肝となる、自分の1番憎らしく、また1番愛しい人に対しての愛情……
ここの描き方はすごーくよかったです。
あと主題歌の「ミチシルベ」
この曲はめちゃめちゃ良くて映画館で聴いてからすごく大好きになりました。
一人で見てよかったなあっていう映画。
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