ユリゴコロのレビュー・感想・評価
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しんどい映画。それだけに、切なさも際立つ。
グロイのが苦手は自分は、ときたま顔の前に手をかざし、音声を頼りに映画の流れを確認しつつ、指の隙間からわずかに見えるイヤな映像を我慢していたものでした。
まあ、それは折り込み済みで鑑賞したので構わないけど。
ただのサイコ映画とみるか、先天的に精神に異常を抱えた悩める女性の悲しい物語とみるか、それは観る側の感性次第でもあり、監督の腕の見せ所でもある。
映像にこだわりを感じるあたりは好感を持つのだが、どうしても手助けしなくちゃ可哀そうだ、まではいかなかった。その一番の理由は、美沙子役の「吉高=木村多江」に無理があるからだろう。整形はいいが、体型がまず違うし、今の美沙子があまりにも常識人にしか見えないからだ。だから、吉高の苦悩は伝わってきても、木村の献身がどうも物足りない。この時期、斉藤由貴でもこの役をやっていればもう少し映画の世界も出来上がったろうが。
役者陣の演技はそうじて良かった。洋介役の松ケンの憂いがいい。末期がんの洋介を演じた初老の役者、なんというのだろう、その死に接した心境の穏やかさもよかった。佐津川愛美も、またひとつ違う役の幅を見せてくれた。
殺意は誰でも持つもの
ストーリーの本筋はなかなか面白いのに、演出や描写でかなり損をしている作品だと思った。
ベタなライトアップや色調、映像の作り方は好きなんだけど演技指導がいけないのかやたら古臭くちゃちな印象が全編通して抜けない。
説明的すぎるセリフにも辟易とする。
ノートを読み進める松坂桃李がワナワナしたり白目向いて「コロシタイ…」と呟くシーンはギャグにしか思えなくて不謹慎ながら笑いが堪えられなかった。
殺人鬼の血が流れてるからこんなに殺したくなるんだー!って純粋おぼっちゃまかよ!
殺意なんて誰でも持つことあるもんだって、結婚するような歳になるまで分からないものかな。
まあいきなり自分の母親が何人も殺してるようだって知っちゃったら混乱するのも当たり前っちゃ当たり前なんだけども。
時代遅れ&テンプレすぎるヤクザ像にも笑えるし、何より、複数を殺してきた女とはいえ 普通のおばさんである木村多江演じる細谷さんがプロ探偵並みに調査力高いのにも力が抜ける。
というか亮介くん、細谷さんにキレたり車で爆走する前に自分で調べる努力をしようよ…自分の婚約者なんだからさ…
現在パートになかなか入り込めないぶん、殺人者美紗子の独白と共に送られる過去パートはわりと好き。
なんだけど殺人シーンのあまりのお粗末さにはガッカリしてしまう。
テレ朝のサスペンスでよくある、「えっ、こんな簡単に人って死んじゃうか!?」の連続なのである…
話の流れは好きなんだけどね。
佐津川愛美が リスカ大好きメンヘラ女子を見事に自然に可愛くほの暗く演じていてとても良かった。
いつも脇役だし存在感あるわりに注目度が低い気がするんだけど、彼女を見るたびにその演技力と順応性の高さに惹きつけられる。
なんとなく予想のつくラストはベタな回想とともにかなり駆け足に進み、感動的に仕上げたいんだろうけど心に刺さるものは何一つ無い。
奇跡に近い偶然がいくつも重なるのもなんだか萎えてしまうかな。
いくら本当の愛を知ろうと子供の為に行動しようと殺人の罪は消えないし、自首して罪を償うより整形して一般社会で生きることを選んでる時点で同情の余地なし。
くっつき虫や逆さミルク飲み人形、穴に落ちる虫や滴る血液など映像的に好きなものは多いし、
心のユリゴコロとして殺人を選ぶ美紗子には興味が湧くけれどイマイチのめり込めず粗が気になって仕方がなかったのが残念。
一体誰目線で観ればいいのかわからない映画だった。
監督が若い青春映画を多く撮ってる人だったのでベタな演出やちゃちな演技に少し納得…
とても感動した。
予備知識無しで観ました。exの名前がゆりだった事もあったり、CMを見た瞬間、観たいと思ったり、観る前までこの映画を観ないと、という漠然とした思いをずっと持っていたり、強烈に惹かれていました。
僕が1番印象に残ったのは、ヒロイン2人が心から愛した人に殺意の目で睨まれていたこと。僕はexをとても傷つけて、別れた後も無神経に傷つけ続けました。度合いは違えど、僕は彼らのあの目を、大好きだった人に、無自覚だったにせよ、向けてしまっていたんだなと思いました。
俳優方の迫真の演技に、監督やスタッフ、原作の方々などに、とても感謝しています。
重要だった点は、女優側、男優側どちらにも強く共感できたこと。男優側は、どうしても許せない事がある事、愛せなくても、殺せない事。女優側は変えられない過去、憎まれたって、殺されると分かったって、それでも変わらず愛している事。僕もこれに別れてから気付いたので、両者ともにすごく感情移入しました。
映画が終わった後に1人で泣きました。妙な鼓動が止まりません。多分夢に吉高由里子のあの悲しい顔が出て来ると思います。
観るだけで面白い映画は沢山ありますが、観る側の背景でこんなに感情が出てしまう事があるんだなと気付きました。多分この点に注目していて、この気持ちになっているのは僕だけだと思うからです。
僕にとって、とても重要で価値のある映画でした。
グロテスクなシーンは目を背けました。
私は木村さん、吉高さん両者好きですが、この配役は疑問です。映像ではないが、木村さん一人でヤクザ何人血祭りにしてます?バラバラ死体。10人位。そんな事可能ですか?それ以外は良。
何のための作品なんだろう…
タイトルなし(ネタバレ)
原作未読です。
途中までは面白く見てました。サイコパスに共感はできませんがそういう衝動があることは理解できます。
グロさも私にはさほどではありませんでした。
この作品で残念なのは重要なところで偶然が二つも重なるところです。
一つは側溝の帽子を取る少年を死なせたシーンであの2人が出会っていたということ。
もう一つは主人公の恋人とみつ子か知り合いであったということ。
こんなご都合主義の偶然が二つも重なることで、とたんに話が嘘くさくなってしまいました。
ラストのヤクザ事務所への襲撃も、女性一人で可能とは思えません。それと現場にあの植物が落ちていたのもなぜなのかわかりません。名刺がわりですかw
俳優陣はみなさん好演でしたので残念でした。
耐えられるグロさ
レビュー見てちょっとビビってたけど、意外に大丈夫やった😤
物語が進むにつれ、みさこがだんだんと人間らしい感情を持っていくのと相反して、過去の罪の意識に苦悩する姿に、実は心の病ではなかったのでは?と思う程自然というか。
吉高由里子の演技がそうさせるのか。
はじめの無心なみさこや、殺人を犯す時のなんともいえない表情のみさこ。
松山ケンイチと出会ってはじめは一線を引いてるけども、だんだんと興味をもって感情を出していくみさこ。
吉高由里子しか似合わない役だと思ったし、内容が重くても最後まで見られる作品だった。←最後の方、吉高由里子出てこんけど
木村多江はてっきり、鉄板で死んだ男の子の妹やと思たのに!
それで松山ケンイチの子どもである松坂桃李にヤクザ殺させて(罪をきせて)復讐するんやと思たのに!
まさか恋人がほんまにあんな境遇やったとは..そして恋人と木村多江が職場仲間やったという偶然があるなんて。あれは運命って事なんかな?
いろいろ「???」な部分もあったけど、見応えはあったし良かったかな😊😊
よかったけど残念😥
原作と違うのが残念だけど、映画としては凄い映画だったよ〜。
役者さん一人一人凄いんですけど(>_<)
特に吉高さんと佐津川のシーンは、なんだこれは〜〜って感じでした。
最後の最後は原作通りがよかったなー😵
あの一言があるかないかで、作品のイメージが薄くなっちゃったかもね〜。
なんか、ぐっときました
吉高由里子さん、ハマり役ですねぇ。サイコパス満開ていうかなんというか...松山ケンイチさんも良かったと思います。
人間の深い闇の部分をくすぐる、もちろんあってはならないことだと思うのですが、全否定できないこのイケナイ扉開けた感!
子どもが亡くなるのは嫌でしたが、汚い大人が殺されていくシーンとかは有りかと思ってしまいました。
最後はこれも愛かなーと。
演技派が競い合う、衝撃的な秀作。
はじめは恐怖と嫌悪感
題名見て、ユリちゃんが二人のイケメンに心揺さぶられる、どなたかが言うとおりの恋愛モノかなと思ってて、恐怖とグロさ満載だろうエイリアンと比べてどっちにしよーかって、結果、本日は安楽なユリゴコロを選択。
しかーし、オープニングから全然違ってて、つか、むしろエイリアンより怖いしグロいし暗いし、残虐で狂気で理解不能でした。前半途中で声だけ聞いてました。選択ミスだなーって。
で、後半になって緩めになって、漸く誰の心にも潜む狂気とそれを超えうる愛が交錯するという意味深い作品だと気づいて没頭できました。
ただ、偶然が重なりすぎてリアリティが薄れるところがチョット残念。
迫真の演技は素晴らしかった。ココロがユリユリでした。
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