「ちょっと怖いかな」ユリゴコロ プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっと怖いかな
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婚約してたトーリの恋人が突如姿を消す。
何年かしてその恋人の友人という多江が突然トーリのもとに来る。
恋人はヤクザに監禁されて娼婦にされてると伝えてくれた。
トーリにはガンで死にかけの父親がいたが、その部屋で古い手記を発見。
最初は小説かと思って読み始めたが、内容がとんでもなかった。
幼い頃から人と馴染めず心を開けなかった吉高はを人の死のみで心が和らいだ。
そうやって何人も殺して来たが、ある日松山と出会う。
松山は覚えてなかったが、吉高の殺意により「過失」で児童を死なせた過去があった。
その傷で楽しく生きることができず、その点で同調するものがあった。
やがて売春婦だった吉高は妊娠、松山はそれを承知で結婚して子を育てる。
幸せになった吉高だったが、古い知り合いがゆすって来たので、殺す。
これを機にすべてがバレ、松山は吉高と別れる。
そして多江は吉高が大人になった姿、手記に出て来た子供は自分だった。
自分が殺人鬼の子と知りヤケクソになり、恋人を監禁したヤクザの事務所を襲う。
しかしヤクザはみんな殺されてた。多江が先に行ってみんな殺したのだった。
トーリは何故多江が今更自分の前に姿を現したのかと怒る。
でも死にかけの父親のこともあり、受け入れて再会させる。
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劇場で見た。まあまあやったかな。
最後全てが分かってからがやや長く、ちょっと寝てもたわ。
何とも言えないピュアさと狂気を併せ持つ役は吉高にピッタリやな。
ただ手首を切って血がどうだとかのシーンが異常に長い。
そういうのが気持ち悪いおれは正直ずっと目つぶって別のこと考えてたわ。
なおユリゴコロってのは、それがあって初めて人は心を開くというもの。
おそらく「よりどころ」を聞き間違えた言葉ってことらしい。