「守護殺人。」ユリゴコロ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
守護殺人。
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これもタイトルで「?」となった作品だったが、すぐに冒頭で
ユリゴコロがよりどころのことだと分かる。吉高由里子の的確
な演技で前半の過去が苦しみと共に描かれるが、同時に愛に満
ちた展開にもなる。松ケンのような男と出逢えば自分の過去を
清算したくなるのは当然。哀しい男女の行く着く果てが現在に
繋がってから、松坂桃李と父親の関係や婚約者の行方が加わり
そこから随分唐突な展開になるのが惜しい。殺人行を厭わない
主人公に肩入れはできないが、その一つ一つの意味、守る対象
の変化を彼女の成長だと受け止めてしまう自分がいた。息子が
そう感じたように、どんなに離れていても血の絆は永遠なのだ。
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