劇場公開日 2017年9月23日

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「演技派が競い合う、衝撃的な秀作。」ユリゴコロ Cディレクターシネオの最新映画レビューさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0演技派が競い合う、衝撃的な秀作。

2017年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

噂どおりの、衝撃的な作品だった。原作を映画尺に収める苦しさはあったけど、それを超越した俳優陣の名演バトルに息をのむ。快楽殺人者から母になっていく、喪失感に支配された吉高由里子さんの明暗のコントラストは、途轍もない力量。脇を固める松山ケンイチさんや松坂桃李さんの、絶望と狂気もさすがの安定感。他の演者も、監督に追い込まれたんだろうけど皆うまかった。伏線が血でつながっている脚色にも唸った。そして前半の嫌な世界観から、最後は意外に涙が。映像トーンや照明などの絵作りも、クオリティが高い。もっと拡大上映すべき、邦画の秀作!

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