劇場公開日 2017年9月23日

  • 予告編を見る

「眼を背けたい、正視しがたい描写があって、映画館で初めて席を立ちたくなった。」ユリゴコロ ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0眼を背けたい、正視しがたい描写があって、映画館で初めて席を立ちたくなった。

2017年9月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

Movix堺で映画「ユリゴコロ」を見た。

2017年製作/128分/PG12/日本
配給:東映、日活
劇場公開日:2017年9月23日

吉高由里子(美紗子)
松坂桃李(亮介)
松山ケンイチ(洋介)
佐津川愛美(みつ子)
木村多江(細谷)
清原果耶(美紗子の中学時代)
清野菜名(千絵)

原作は沼田まほかるの2011年の小説「ユリゴコロ」。
沼田まほかるの2006年の小説「彼女がその名を知らない鳥たち」
を原作とした映画が 2017年10月28日に蒼井優主演で公開される予定。

沼田まほかるは湊かなえや真梨幸子らと並んで
注目されているミリオンセラー作家であるらしい。

映画「ユリゴコロ」は2017年9月25日発表の映画ランキングで初登場8位だった 。
平日の午前中で観客は我々夫婦を含めて10人だった。

冒頭から重々しい描写が続く。
美紗子の少女時代、学生時代、料理学校時代へと進む。
料理学校時代の友人とのシーンは個人的には正視しがたい描写で、
目をそむけたいくらいだった。
席を立ってしまおうかという衝動にも駆られたのだが、
なんとか踏みとどまることは出来た。
毎年70-80本ほどの映画を見るのだがこのようなことは今まで一度もなかった。

そこを過ぎてしまえば、原作の力なのだろうか、ドラマチックな展開が待っている。
原作は読んでいないが、映画は突っ込みどころがいくつもある。
脚本や監督の力が及ばなかったのかもしれない
まあ、それらを無視しても、映画、お芝居、物語として見応えがある。
沼田まほかる原作の作品をまた見たいと思った。

映画で吉高由里子と松山ケンイチを見たのははじめてだった。
この2人は上手いと思った。
また、この2人の作品も見てみたい。

上映時間は128分。
長さ感じない。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。

ドン・チャック