「役者の演技は素晴らしい」ユリゴコロ レオナルドさんの映画レビュー(感想・評価)
役者の演技は素晴らしい
原作を見ずに行きました。まず、吉高さん(美紗子)、松坂さん(亮介)を含め、迫真の演技で素晴らしいと思いました。 しかし、説明不足な場面や突発的な場面が多いため、途中でストーリーがあやふやになり、入り込めない感じを受けました。
少しですが例に出すと、娼婦になった美紗子が一年間勤めた店のコックとたまたま出会い、声をかけるシーンも、久しぶりに会ったのに、すぐにヤろうな状況になる場面がありました。
すぐにヤるために、働いていた時の関係は?狙っていたのか?娼婦になった心配はしないのか?などのシーンが描かれておらず、なぜすぐにヤレる状況になったのかの疑問が浮かんでしまうのです。普通なら一年間一緒に働いてた子が娼婦になったことを心配したりしないのかと疑問に思ってしまいます。
また、亮介が日記を読み、自分の母親が殺人者であったのを知ったことで、すぐに怒ってしまうことも疑問です。誰が書いたのかもわからなかった日記を読み、自分の母親が殺人者ですと書いてあることだけを鵜呑みにし怒りを覚えてしまうのでしょうか? 本当に母親が書いたものなのか?幼い時にいなくなった母親はやさしくなかったか?とか考えたりしないのでしょうか? 小学生ならともかく、社会人のいい大人です。そんなに単純なことではないと思います。
もちろん、恨むようなシーンなどがあれば別ですが。
他にも、ひ弱そうな母親がヤクザ事務所に行き、どのように複数人を殺したのかとか、母親が亮介のとこにはすんなり行けたのに、父親のとこには遠くで見るだけで会わずに帰ってしまったのかとか疑問だらけです。
最後に、木村多江さんは若すぎて、父親と年齢違いすぎるだろと突っ込みを入れたくなってしまいます。
性格的に細かいとこや感情のことを考えてしまうので辛口にしています。