「名探偵コナン から紅の恋歌 絶賛」名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター) 江川さんの映画レビュー(感想・評価)
名探偵コナン から紅の恋歌 絶賛
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今回は話に百人一首が用いられている。コナンの映画ではよくある「戦慄の楽譜」、「業火の向日葵」系路線の文芸作品。コナンで文芸作品をやると話がちょっと難しい内容になりがちで、今作も正直百人一首の話が事件と絡みちょっと話が難しいものではあった。前作の「純黒の悪夢」は完全にアクション路線に行きすぎた挙句コナン最大の肝である推理が乏しかった。だが今回は推理とアクションと文芸的内容が非常にバランスよく、さらにそこに京都のテイストが加わり、さらに主題歌が倉木麻衣ということで迷宮の十字路級かそれ以上の作品になったと思う。やはり服部平次、京都、倉木麻衣がコナンに入ると完璧だ!
また今作は冒頭からビルの爆破、そこからの脱出劇といきなり「時計仕掛けの摩天楼」、「天国へのカウントダウン」のクライマックス級で非常に良かった!そして今作のクライマックス、平次が爆弾の爆風を利用しバイクで和葉と脱出し池に着水するシーン。これはまさしく「天国へのカウントダウン」のクライマックスへのオマージュであると思う。(天国へのカウントダウンではビルに仕掛けられた爆弾の爆風を利用し車で向こう側のビルのプールに飛び移り脱出)
迷宮の十字路は京都、桜だったが、今作は京都、紅葉と対照的でまたそれが作品を引き立てていて新しく、さらに迷宮の十字路を超える作品だった思う。
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