「迷宮の十字路の再来!?」名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター) _senさんの映画レビュー(感想・評価)
迷宮の十字路の再来!?
コナンの映画は幼い頃から必ず公開日に観ている私ですが、予告の初見では今回の映画は迷宮の十字路を彷彿とさせるような雰囲気でした。私はコナン映画で最も好きな作品が迷宮の十字路です。そんな方も少なくないのではないでしょうか。
そんな期待を込めて観に行きましたが、迷宮の十字路とはまた違った、「かるたの世界」が強いものでした。皐月会とその周りの人物が少なく、推理がしやすかったという印象。前半に犯人気づきました(笑)それはそれで楽しんで観てましたが。
紅葉に関しては、最初嫌な女やわーと思っていましたが、ただの可愛いJKでした(笑)和葉との百人一首のシーンは緊迫した雰囲気が丁寧に表現され、一秒たりとも気を抜けない、という感じでした。和葉は「恋の歌」の中の取り札「忍れど〜」を平次に重ねて「絶対取らなきゃアカンのや」と。二人の淡い恋がかるたの句に重ねているのがなんとも美しかったです。女の戦い、見どころです。
やはり迷宮の十字路ファンとして気になるのが、平次と和葉の恋模様。相変わらずいちゃいちゃ喧嘩を繰り広げてますが…。その中でも最後のシーン、「和葉は、死んでも俺が守ったる」とかなんとか決め台詞をかましてる平次は悔しい程に格好いい。個人的な感想ですが、和葉かわいい。かわいいです。(笑)
迷宮の十字路と比較するわけではないのですが、なんとなくコナンでお楽しみの恋のあれこれの表現が少なかったかなと思います。新一と蘭のアツアツぶりはクレジット後にやっと映りました。が、少ない…。もう少し、新一と蘭の恋模様も観たかったかなと思います。迷宮の十字路のように、薬を飲んで新一に戻って命をかけてまで蘭に会いに行くのを見せられたら、そりゃあ今回「薄い!」と思われるでしょうが…(笑)
京都を舞台にしているということで、秋の紅葉の色とりどりが鮮明に映し出され、その風景も見どころの一つかなと思います。皐月堂までの道のりのシーンは圧巻です。
いい映画でした!