「名前はレクターじゃなくてレスターなんだよな!」DEMON デーモン kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
名前はレクターじゃなくてレスターなんだよな!
アンソニー・ホプキンスが登場すると、どうしてもハンニバル・レクター博士のイメージが邪魔をしてしまう。しかも名前がレスターという老人役だ。一方の悪党はレイ・リオッタ。『ハンニバル』ではホプキンスによって自分の脳みそ食わされたから思考能力が無くなったのか?と二人の因縁を思い出させるリオッタなのだ。
リリアン演ずるジュリア・スタイルズがまたいい雰囲気を出していた。ストーカーみたいにつきまとわれて飼い猫を殺されるほどの被害を受けているのに保安官は「町から去ったほうがいい」の一点張り。助けてくれると助言された製材所に行ってみても、与太話をする老人ばかり。そんな中レスターだけが「よっしゃ助けてやる」と、助太刀を買って出る。相棒として指名された若者ネイトもなんだか気の毒・・・
レスターは古い銃をカーテンレールだと偽り、3人でブラックウェイの居場所を捜す。霧のかかった森の中が中心の暗い雰囲気がいい。結果的には復讐劇のスタイルなのですが、それぞれの経緯の詳細が語られないまま進むという、一風変わった展開。ただ、アメリカの闇を告発するような社会派サスペンスでもなさそうだし、雰囲気で押しまくって、スカッとさせるだけなのか。田舎じゃ保安官も役に立たないから、銃を持って自衛しなさいよ・・・と訴えてる気もするのだが、釈然としない。
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