「息の跡とは、生きた跡かなと。」息の跡 アッサミーさんの映画レビュー(感想・評価)
息の跡とは、生きた跡かなと。
佐藤は東北の太平洋岸、被災地には多い名前です。陸前高田の佐藤貞一さん、タネ屋の佐藤さんの事はこの映画を見るまでは全く知りませんでした。
実は山口県光市も陸前高田と同じく白砂青松の松並木と砂浜海岸で有名で、今年の5月には陸前高田に松の植樹ボランティアツアーが行われます。
あれからもう、6年。被災日はまだ6年。この映画を見ると佐藤さんという方の、それは多分にして東北人気質の公約数的なイメージですが、朴訥で芯があり、宮沢賢治的に理想的で、雨にも津波にも決して負けず怒らず、その人柄が画面からよく伝わりました。
スペインにしか17世紀初頭の被害状況を書いた記録がない事、ご神木との関係から導かられ仮説、しかしご神木はご神木だという感覚。
およそ東京オリンピックに向けて動き出している首都圏とは違う時間の流れがある。
でも、やはり人なんです。人が人を惹きつけ、人を感動させる。
高台には新しくできた佐藤さんのタネ屋があるそうです。ぜひ行って見たい。
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