「真実が一つじゃない」哭声 コクソン 夢見る電気羊さんの映画レビュー(感想・評価)
真実が一つじゃない
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この映画には真実は存在しないかもしれない。
前半はコミカルな演出で惹きつけつつ、徐々にホラー感が増して行く過程が面白い。
ラストは本当に分からなくなってくる。
見る人それぞれがそれぞれ信じたいことが、真実になるのではないか。明確にこれ、という解答があるのかもしれないが、見た後はそういう印象。
皆が嘘をついているかもしれないし、全く嘘をついていないかもしれない。
個人的には全員嘘はついていないけど、互いに互いを誤解している、というくらいか。
國村隼が悪魔に見えるのは悪魔だと思うからかもね。
映画的には國村隼はイエスキリストとしても描かれてる。ただ、人によっては悪魔にも見えるということか?
最後に手の甲に十字架にかけられたような穴が開いていたし。
どこかの考察で、人はどれだけ人を信じられるか、ということを描いた、と書いていましたが、これが一番しっくりきました。
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