「キム・ファニの怪演」哭声 コクソン hasegawaさんの映画レビュー(感想・評価)
キム・ファニの怪演
とある田舎の村に一人のよそ者が出現したのをきっかけに凶悪な殺人事件が頻発し、人々が混沌の中に突き落とされるさまを描く異色サスペンス。
監督は僕の大好きなチェイサーや哀しき獣などのナ・ホンジン監督。
とても恐ろしく、人間の本性をえぐり出すかのような僕が今まで見たことのないような怪作だった。誰がクロで誰がシロなのか。目撃者、祈祷師、よそ者、娘、先が全く読めず観客も警察同様不気味なストーリーに惑わされていく。時間がある方などは2回見て欲しい。結末を知った上で見るとまた違う楽しみ方、違う惑わされ方を体感できるはず。
とても良いストーリーと同時に、俳優一人一人の演技も本当に素晴らしかった。その中でも國村隼、そして子役のキム・ファニ、この2人は狂気とも言える演技力で物凄く圧倒された。何かに取り憑かれて豹変していく娘を演じたキム・ファニは、僕が今まで見た子役の中で確実にトップ5に入ると思う。
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