「伝説とファーストレディ」ジャッキー ファーストレディ 最後の使命 ko_itiさんの映画レビュー(感想・評価)
伝説とファーストレディ
映画の中である人物が言うとおり、生きていれば何かを成し遂げたかもしれないが、結局はキューバ危機の解決だけ。それは実際にケネディに批判的な意見の代表である。
この映画はそんなケネディを伝説にした女性の話だ。映画では彼女がいたからケネディは伝説になったと描かれる。
つまり、これはファーストレディの「仕事」を描いた映画だ。
そして、ジャッキーの「仕事」をとおして浮かび上がるのは彼女がケネディをどうやって愛していたのかの表れだ。
そのために映画は普通の伝記モノとかけ離れたつくりになっている。かなり異質なつくりである。
映画は当時の雰囲気を整えるためか画調は当時の色合いをしていて、それが当時の記録映像と交錯するかたちで進むが、ある一箇所だけナタリー・ポートマンが演じるジャッキーと当時の記録映像が重なるシーンがあり、それが過去と現在を一気に跳躍し、「伝説が生まれる瞬間」を感じさせる。
本当に異質なのである。
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