「硬いタッチだけど、観応え充分」ジャッキー ファーストレディ 最後の使命 花火さんの映画レビュー(感想・評価)
硬いタッチだけど、観応え充分
ジャクリーン・ケネディ=ナタリー・ポートマンたった一人のための映画。壮大な葬列も見事な夕焼けも、全ては大統領を失ったファーストレディが、愛する夫を亡くした妻へ戻るために還元される。血を浴びたドレスと傍らに置かれた赤い花、葬列に臨むジャッキーを覆う黒いヴェール。ピノチェト3部作の手腕を遺憾なく発揮する時代の再現性。そして彼女の悲しみなど他人に分かるわけがないと言わんばかりに感情移入を拒絶するナタリー・ポートマンの堅い演技とミカ・レヴィの歪んだ劇伴。
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