劇場公開日 2017年8月26日

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「【逆境の中、女子高校生が家業の親父の味を継ぐ決意をするまでの過程を、静謐なタッチで描いたピリッと沁みる短編】」わさび NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【逆境の中、女子高校生が家業の親父の味を継ぐ決意をするまでの過程を、静謐なタッチで描いたピリッと沁みる短編】

2024年6月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

ー 葵(芳根京子)は、寿司屋を営んでいた父が鬱になり、不安定な心の中、父と離婚した母(富田靖子)を訪ねる。
  母は、再婚相手の子を身籠りながらも葵を気遣っている。
  迷いがある中、葵はバスに乗って家路につくが、バス停にポツンと座って彼女を待っている父の寂しげな姿を見て、そっと身を隠す。
  そして、葵は、バッティングセンターに行き迷いを吹っ切るようにバットを振る。
  バッティングセンターの管理人になっていた且つての少年野球チームの監督だった男に会い、その男に頼みマウンドからボールを投げて貰い、男のカーブを二度見送り、三球目を見事にかっ飛ばす。ー

◆感想

・今作は、芳根京子さんが20歳の時の作品だそうであるが、既に演者としての力量が出来上がっている事に驚くと共に、強気な性格だが悪戯好きで、涙脆い葵を見事に演じている。

・今作には社会的弱者として、鬱になった葵の父と、元極道だと思われる少年野球の監督を首になった男が登場するが、二人とも葵の頼みを聞き入れ、葵を励ます言葉を淡々としたトーンで口にするのである。

<父に、自分で握ったマグロの寿司にタップリの山葵を乗せて、食べさせるシーンでの葵を演じる芳根京子さんの悪戯っぽい顔から、父の言葉を聞いて涙を流しながら、”早く戻って来て。”と言うシーンは、沁みたなあ・・。>

NOBU
CBさんのコメント
2024年6月12日

俺は、この映画が芳根さん(京子)を、認識した最初だったので、すごく覚えてます! この映画があったから、芳根さんを推してるとも言えますね。

CB