「思春期、情緒、自己中、妄想、暴走」スウィート17モンスター SICK BOYさんの映画レビュー(感想・評価)
思春期、情緒、自己中、妄想、暴走
字幕版で友達と鑑賞
17歳男子です。
主人公ネイディーンの行動はどれも自己中でイタくてで客観的に見ると本当に"モンスター" 。とても応援したくなるキャラクターではないはず。
なのに、感情移入し易く 応援もしたくなる。それは見ている私達がネイディーンと同様に青春時代を送ってきて、ネイディーンに過去 現在の自分が重なるので誰もが親身にこのリアルで人間味のある17歳のキャラクターに愛着が湧くのだと思います。
思春期の情緒不安定な感じ。
全てに反抗的で皮肉な感じ。
自意識過剰でイタい。
自分だけは周りとは違う特別だ。
口は達者でもいざとなったら何も出来ない。
そんなもん今の17歳の自分にとっては共感しかありませんでしたw
それをあれだけ リアルに見せた脚本とヘイリー ・スタインフェルドの演技は素晴らしく良かったです。
過去の悲しみや、自分の嫌な所ばかりを見つめてしまって物事を閉鎖的にネガティヴに捉えていないか。
悩み苦しむのは自分だけじゃない。
子供思いな母、イケメン兄貴、いつでも一緒の親友、力になったくれる先生。
こんなにも恵まれているのに 自分の事で精一杯で身近にある幸せに気づけなかった?
そしてそれを理解して 周りを受け入れ 自分を受け入れての最後のネイディーンのあの笑顔だと思います。
私は現在17歳でドンピシャですが男子なので主人公の全てに共感は感じられませんでした。一緒に観た女友達は「全てわかるし共感できた」と言っていたのでやっぱり女性の方が共感する部分は多いのかなと思います。
個人的にはどの年代の方も青春時代を思い返して自分と重なる部分があると思います。 また、この映画の捉え方も変わってくると思います。
これほど痛い程共感できて、かなり笑えて、人間味のある映画は中々無いと思います。
あと 音楽もテンポ良くて好きでした。
今この映画を見れて良かったと思います。