「消化不良感は残る。心を痛めた医師の、悲壮な葛藤。」午後8時の訪問者 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
消化不良感は残る。心を痛めた医師の、悲壮な葛藤。
【賛否両論チェック】
賛:自らのせいで少女が死んでしまった医師が、自責の念から調査を進め、やがて当日の真相へと辿り着いていく様が、静かな中にも緊迫感のある描写で描かれていく。
否:展開はただただ淡々と進むだけなので、眠くなりそう。終わり方もかなりの消化不良感がある。
自分が応答を拒んだがために、結果的に命を落としてしまった少女。そのことに深く心を痛めた主人公の医師が、自分の足でその夜の真実に迫っていく様子が、サスペンス特有の緊張感と共に描かれていくのが印象的です。
ただ一方で、その展開はかなり単調というか一本調子で、観ていて思わず眠くなってしまいそうでもあります。終わり方もかなり消化不良で、
「・・・えっ、そんな感じ?」
と思ってしまうかも知れません。
本格ミステリーともまた少し違う、使命感に突き動かされるサスペンスを、是非チェックしてみて下さい。
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