劇場公開日 2017年11月11日

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「【”我らには前進あるのみ。幾つもの失敗を乗り越えて・・”朝鮮人が、民族の誇りを命懸けで守ろうとする姿を描いた作品。】」密偵 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【”我らには前進あるのみ。幾つもの失敗を乗り越えて・・”朝鮮人が、民族の誇りを命懸けで守ろうとする姿を描いた作品。】

2021年8月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

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ー ワーナー・ブラザーズ・コリア 第一回作品であり、最大のヒット作品。ー

□日本統治時代の1920年代、独立運動団体『義烈団』と彼らを追う日本帝國警察との攻防を、日本帝國警察に属する朝鮮人イ・ジョンチュル(ソン・ガンホ)を軸に描いた作品。

◆見所
 ・イ・ジョンチュル(ソン・ガンホ)と、義烈団のリーダー、キム・ウジン(コン・ユ)と団長、チョン・ヒサン(イ・ビョンホン)が、お互いの立場を分かった上で、卓を囲み酒を呑むシーン。
 その後、海辺にて語り合うシーン。
 ー 今作の白眉のシーンの一つである。韓国映画界のスーパースター2人と、スター1人(コン・ユ、ゴメン・・。)との顔合わせ。滅多に観れません・・。イ・ビョンホンはじめ、ソン・ガンホ、コン・ユ(超緊張していたという話アリ)の存在感がタマリマセン。ー

 ・1920年代の上海から京城(現ソウル)へ向かう列車内の装飾の見事さ。
 ー 美術陣の頑張りと、お金をかけた装飾品の数々・・。ー

 ・朝鮮人イ・ジョンチュルが、悩みながらも任務を遂行するのか、朝鮮人の将来のために義烈団に協力するのか・・。
 ー 呻吟する姿を、ソン・ガンホが見事に演じています。ー

 ・そして、イ・ジョンチュルは、ヨン・ゲスン(ハン・ジミン)の哀れな亡骸を見た後に、ある決断をするのである。
 ー 華麗な音楽が流れる中での、イ・ジョンチュルの行動。そして、宴の中、彼の上司ヒガシ部長(鶴見辰吾)の驚愕の表情を見ながら、掲げるシャンパンワイン。ー

 ・牢に繋がれたキム・ウジンを演じるコン・ユは、イ・ジョンチュルがやったと思われる事件を聞き、朗らかな顔をする。そして、彼が繋がれた獄に刻まれた言葉。

<これは、韓国では大ヒットするよなあ・・。韓国映画界のスーパースター2人と、スター1人が演じるキャラも良いし当然3人の演技も良い。1920年代の美術、意匠も良い。
 何より、当時蹂躙された、日本を見事にきりきり舞いさせるのだから・・。>

<2018年2月 長野県松竹相生座にて鑑賞>

<2021年8月11日 別媒体にて再鑑賞>

NOBU