「君子豹変す」帝一の國 夢見る電気羊さんの映画レビュー(感想・評価)
君子豹変す
流石の菅田将暉!彼が主役であったからこその面白さ。狂気じみた演技力と言うべきパワーで全編心を鷲掴みにされる。野村周平のちはやふるとかとは違う持ち味が出ていて面白い。竹内涼真はいつもの竹内涼真だが場面における存在感が凄まじい。彼ら3人がそれぞれの持ち味を生かして繰り広げられるドラマがとてもよい。全体にはシュールコメディのノリでありながらも、先を予測できない純粋なエンターテイメントとしての面白さが詰まっている。
人生は学園の中だけにあらず。しかし、その中で懸命にもがいた者のみが夢を達成できるのだ。
君子豹変す、と言う言葉がある。目的のための目的に囚われていては、最終的な目標は失われてしまう。いかに自分の立場や役割を変えつつ、最終目標を達成するか。
囚われたのは氷室ローランドであり、自分の立ち位置を華麗に変えていけるのは赤羽帝一であり、そう言う目線でも面白い。
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