劇場公開日 2017年4月29日

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「醜い政治抗争に潜む美学」帝一の國 月野沙漠さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5醜い政治抗争に潜む美学

2017年5月2日
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鑑賞方法:映画館

笑える

泣ける

楽しい

素晴らしい。原作は未読。予告編を見る限りただのドタバタギャグかなとも思ったけど、古屋兎丸の作品だし、そう外すことも無いだろう、その位の気持ちで観に行ったら面白いじゃないの。単に笑えるという面白さじゃないよ。政治家達の阿呆な勢力争いのアンチテーゼもあり、逆にその争いに全てを投じて戦う男達の美学もある。泣けるシーンもある。これは拾い物でした。原作も読まなくちゃ。

やっぱり永野芽郁はいい。あのクルクル変わる表情、かわいい、エンドロールのダンスかわいい。帝一と光明が抱き合ってる後ろで所在なさげにショボンとしてしまっている仕草、見逃してないぞwかわいい!

菅田将暉がいい。如何にもコミックテイストなキャラを何の違和感も無く演じてた。菅田将暉の演じる帝一を見ていたら、古屋兎丸の描く絵が被って見えたような気がした。凄い若手俳優が日本にいるぞ!

月野沙漠