夜明けの祈りのレビュー・感想・評価

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夜明けの祈り

劇場公開日 2017年8月5日
42件中、1~20件目を表示 映画レビューを書く

静寂と映像美で綴る歴史の狭間の悲劇と希望

撮影監督のカロリーヌ・シャンプティエの映像がとにかく美しい。サイレント映画と思えるような静寂が印象的で、それも映像の美しさを際立たせている。

第2次大戦直後のポーランドの修道女に起きた悲劇を描いたこの作品は、ナチスに占領され、ソ連によって解放されたポーランドの戦後の悲劇を体現する存在として、解放軍であるソ連兵に望まぬ妊娠させられた修道女が描かれる。
物語は、敬虔なカトリック信者ゆえに妊娠の事実を隠そうとする修道女たちと、彼女たちを救おうと奮闘する主人公の医者との交流を中心としている。
厳粛な雰囲気の中、歴史の狭間で苦しめられた人々の鎮魂歌となるような、そんな映画だ。史実とは異なるエンディングを描いているが、未来への希望を持たせていて良い。

ローチ
ローチさん / 2017年8月28日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  泣ける 悲しい 知的
  • 鑑賞方法:映画館
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1945年ポーランドの修道院で起きた悲劇

ナチスドイツから開放されたと思ったら今度は規律の低いソ連軍に凌辱されるなんて。
宗教とは
信仰とは
修道女の肌が映らないよう授乳シーン等に配慮がみられる
祝詞のようなやつが美しく響く
雪景色
赤ちゃんがたくさん
ハッピーエンドでまだ救われたがそれまではずっと悲しみの連続
フランス赤十字はええもんに描かれる
美人の女医さんは実在の人なのか

e
eさん / 2018年7月23日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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それでも信仰・・・

1945年末のポーランド、フランス赤十字の女医が主人公(ルー・ドゥ・ラージュ)、修道院から内密で助けてほしいと頼まれ、行ってみると大変なことになっていた。
ドイツ軍が撤退後、ソ連軍がやってきてみんながレイプされ、ほとんどが妊娠していた。
修道院長はこれを恥ととらえ、秘密にしてしかも・・・。
これが実話とは。

いやよセブン
いやよセブンさん / 2018年6月26日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい 怖い
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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感動 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

1945年12月、ポーランド。赤十字で医療活動に従事するフランス人女性医師マチルドのもとに、ひとりの修道女が助けを求めに来る。彼女に連れられて修道院を訪れたマチルドは、ソ連兵の暴行によって妊娠した7人の修道女たちが、信仰と現実の間で苦しんでいる姿を目の当たりにする。マチルドは修道女たちを救うため激務の間を縫って修道院に通うようになり、孤立した修道女たちの唯一の希望となっていく。
こんなにも信仰は時に苦しく辛いものだと教えられる作品でした。
マチルドは修道院で孤児を引き取り、子供と一緒に育てることで命を救いました。一方で厳格な修道院長は神に委ねると信じて子供を置き去りにしてしまいます。彼女もまた苦しい選択を迫られて苦悩したと思います。自らも梅毒を患いながら信仰の元、治療を拒んだのです。それぞれの選択に正解は無いと感じました。最後にマチルドの元に届いた絵葉書には希望に満ちた修道女の姿が写っています。そこに院長の姿はありません。

Takashi
Takashiさん / 2018年2月11日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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素晴らしい映画でした

ストーリーの語り口、
役者の演技、
演出、
全て素晴らしい。

複雑で多重的な立場の関係が、
ある一つの答えに辿り着く様は、
とても心が動かされた。

ふるやるふ
ふるやるふさん / 2018年1月4日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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良い方に裏切られた。これは…な映画。

修道院でおこる事件は予告で把握してたので、映画としてどの方向にふるのかなと思ってましたが、
結果、サスペンスでも信仰でもないヒーロー物でもない物語になっていたことに、ほほぉ…となりました。

語り口はとても丁寧。
例えば、助ける側の女医さんが女性としてどんな性生活を送っているのかを織り込むことで、彼女にとって修道女達がどんな風に見えているのか分かるようになってるわけです
襲われる経験までさせちゃうのはやり過ぎ?と思ったけれど、やっぱりこれがないと説得性がないんでしょうね…それとこれとは全然違うのだというね。

ともあれ、生きることの映画。
でした。

ジャム太
ジャム太さん / 2017年12月30日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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宗教的正しさとは?

第二次世界大戦直後のポーランドでの実話を下敷きにした作品。教義に背くことと、世間の批判を怖れて全てを隠し通す道を選んでしまう修道院長の気持ちが痛い程辛い。人の魂を救済する筈の宗教が被害に遭った者を二重三重に苦しめてしまうジレンマは本当に悲しい。フランス赤十字の医師として近くに駐留していた主人公の機転が無ければ最後まできっと誰も救われなかっただろうし、最後は何とかハッピーエンドで良かったと思います。ただ、同じような話は残念ながら他の地域でもあったでしょう。そしてそこでは皆、主人公のような人に巡り合えていたのでしょうか?ふと考えてしまいました。

ホワイトベア
ホワイトベアさん / 2017年11月3日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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静寂の中の衝撃

静寂の中で衝撃を受けた作品。終戦直後の出来事とは言え、この状況下で母親としての自覚を持つとは信じ難いと同時に女性の強さを改めて実感。終始夢中になりアッとという間の115分でした。
2017-139

隣組
隣組さん / 2017年10月21日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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映画はソ連の兵士に陵辱されて妊娠させられてしまった修道女達の物語。...

映画はソ連の兵士に陵辱されて妊娠させられてしまった修道女達の物語。フランス人の女医である主人公が修道女達を救おうとするが、ファリサイ人のような律法主義?な修道院長によって、さらなる悲劇が起こる。

結局は落ち着くところに落ち着く訳だけれど、信仰を持っている人には神様の導きだと思うだろう。持たない人は、カトリックの信仰に対して否定的な考えを持つかもしれない。

神様は祈りに応えて最善の道を備えてくださるけれど、耐え難い試練に必ず直面するのも信仰者だと覚悟しなければならない。

劇場の天使2
劇場の天使2さん / 2017年10月21日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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良い映画

ヨーロッパの戦争映画では、大体ロシア兵士というのは悪者ですね…実話ですから、残念!

stoneage
stoneageさん / 2017年10月19日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
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立場と信仰の葛藤劇

1945年、時は戦後ポーランド。

信仰を破ってまで助けを求めに行くシスター。
立場上の都合により最初助けてあげる事が出来ないフランス赤十字女性医師。
2人の出会いから物語が始まる。

自分の置かれている立場と信仰との葛藤によって最初は上手く話は運びませんが、お互いの歩み寄りによって物語が良い方向に進んで行きます。
歩み寄りと言う点ではパーフェクトな内容です。

物語展開的に、戦後の混乱が混乱だけに目を背けたくなる内容ですが、新たなる生命の誕生や生まれつき備えられている母性本能開花など、希望が持てる描写も共感出来る所です。

満点でオススメしたくはなりますが、私的に不満点もややあります。
それは成人男性の描き方。
殆ど絶対悪の様なロシア男性陣の描き方や、バーにて彼女が悩んでいても目の前でふらっと他の女と踊ってしまう彼氏医師など、描き方が少し雑に思えました。
監督女性なんですね。少し偏りが観られます。
女性主体の映画なので分からなくもないですが、異性もこの映画を観るんですよね。
その辺り意識して作って欲しかったです。

巫女雷男
巫女雷男さん / 2017年10月14日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
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彼女達の結論は100点だと思う。 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

ポーランドはカトリック信仰がつよいお国柄の様です。そんな地域で修道女達を襲ったソ連兵。複数回に渡って、結果7人が妊娠して、修道院長は梅毒に感染させられたとのこと。地獄です。

そんな中、1人の修道女が耐えかねて医師に助けを求めた。結果若いフランス人女性医師マチルドが修道女達を助けるお話です。実話モノです。

ものすっごく辛い話ですが、それだけではないので、ぜひ目を逸らさず見てもらいたいです。

産科の専門ではないけれど、必死に手を尽くすマチルド。自身もソ連兵に凌辱されそうになりながら、本職に思いっきり影響だしながら。上司でセフレのユダヤ系医師に、悩みを打ち明けるよう進められても、修道女達が望まないので口を閉ざしています。
最終的には同時のお産になった時、例の彼に助けを求め、協力してくれるのですが。

私はフランス語に堪能な修道女マリアにも思いっきり感動しました。信仰の世界と現実の世界のどちらも知っているからこそ、院長に背き、マチルドを頼った。信仰への疑問を持ちながらも、周囲を支えるマリアをすごいなぁと思いました。

カトリックだけどコミュニストの両親がいて医師でセフレもいるマチルドと、恋人がかつてはいた現修道女のマリアの友情が美しく思いました。

修道女といえども、それぞれ考え方は違う。修道院としての体面を最も重視して新生児を2人遺棄してしまう人(院長)。自由になりたいといって最終的には修道院を出る人。産んだ子供に母性を感じる人、拒否する人。様々です。
院長の行動は許せませんが、彼女には他の道が見えなかったのでしょう。
帝王切開で子を産むも(本人知らないけど)院長に子を捨てられ、同僚の産んだ子に乳をやって、可愛く思えて名前をつけて洗礼を楽しみにしていたのに、その子も院長に捨てられてしまって、自殺してしまった修道女が、もう本当に辛かったです。

院長が子供を捨てていた。そのせいで1人の修道女が自殺してしまった(自殺はキリスト教では重い罪なんです)。そんな中さらに幼な子は更に3人産まれた。
マリアは赤十字の撤退が決まってポーランドを去る直前のマチルドを訪ね助けを求めます。
一晩ののち、マチルドはすんばらしい提案をします。生まれた子供達と赤十字病院の近辺にいる戦災孤児をまとめて修道院で育ててはどうか。そうすれば誰の子かは外から問われないのでは、と。

映画の冒頭から多くの孤児が風景として写っていました。タバコを一本売ったり、案内するからなんかちょうだいってゆったり、棺桶を囲んで走り回ったり。本当にただ風景だった孤児たち(ごめんね)が、修道女を救うべく神が遣わした天使に見えました。

レイプによる望まない妊娠は消せない悲惨な出来事で、これからも被害者を苦しめるでしょう。でも笑いながら駆け回る子供達や滑らかな赤子の肌や温もりは、悲惨な過去を少しだけ和らげると思います。子供にとっても、修道女達にも希望です。その結論はマリアの信仰をも肯定してくれると思いました。

この結論は予想以上に見ている私を救いました。ただの傍観者が救われる必要はないのですが、救われたと思いました。私が妊娠した修道女の立場になった時、きっと少なからず救われると思ったのです。

さらに三ヶ月後がよかった。おそらく養子のためのお見合い会を修道院でやっているんでしょう。走り回る子供たち、その姿に目を細める修道女達と里親候補たち。更には別室の赤ん坊は5〜6人がコロコロ転がっていてそこは正に天国でした。

もちろん、レイプの過去は忘れられないでしょう。これからも夜毎彼女らを襲う悪夢は続く。でも信仰を持ちながらこれからも生きていける。そういう希望を得たのではないでしょうか。

ひとーつだけケチをつけると、修道女が見分けられなくて、特に妊婦が誰が誰やらさっぱりでした。なので⒋5にしました。

だいず
だいずさん / 2017年9月21日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
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とてもよかった ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

 スリリングで感動的でとても面白かった。戦争、特にソ連軍の野蛮な感じが恐ろしい。日本軍や満州からの引揚者の苦労がしのばれた。

 出産は確かにプロフェッショナルな仕事なのだが、原始人の頃から人類は資格など関係なく行ってきているので、やり方を説明して自分たちでできるように導いてあげればいいのになと思った。

 院長が真面目すぎるあまり、鬼畜の所業を行っていて一番天国に行きたい立場なのに地獄に落ちが決定的となっていて気の毒だった。

 新生児がけっこう大きかった。

古泉智浩
古泉智浩さん / 2017年9月13日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 悲しい
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信仰は命よりも重いのか

女性だからこその苦しみ、女性に課せられた重石。

戦争が終わっても、安心は戻らない。

女性にとっての平和は、争いの終わりではないんだ。

そして、信仰や規律は人を苦しめるときもある。
こうじゃなければと貫く強さは、こうじゃなくてもと変えられる強さに通じるとよいのだけれど。

ミツバチば~や
ミツバチば~やさん / 2017年9月9日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
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予告から気になってて 見に行きました。 ほぼ女性で満席 両隣りのバ... ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

予告から気になってて
見に行きました。

ほぼ女性で満席
両隣りのババア
始まって間も無く寝るし(笑)
マックスが小鼾だったから
突くのはやめたけど...

衝撃的な内容でしたね‼︎
あの梅毒院長腹たつゎ〜

ハッピーエンドだったから
少しは救われたかな
身寄りの無い子供たちも
ホーム出来て良かった‼︎

やっぱり
女性は非力だよね(泣)

ク○兵士ども
○ね‼︎

snowball
snowballさん / 2017年9月8日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
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重厚

信仰が穢されても なお信仰する強い心か 頼らざるを得ない弱い心か 癒しや希望をもたらすものは何か
一般人にはわからない修道女たちの信仰を通して人間の本質的なところを描こうとして見事達成した秀作
何より映像がキレイで気高い信仰をイメージさせる 主人公が聖人君子ではないのも感情移入するのにはピッタリ 救いもあってキッチリまとめてお見事!

シモヤン
シモヤンさん / 2017年9月8日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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1分の希望から立ち向かう勇気を

映画を見て思いがよぎった事です。
批評でない点をご容赦下さい。

私が主人公のマチルドだったら彼女達を助けるだろうか。自分の属する組織に報告せずに、果敢にやりきれるだろうか。

マチルドには使命があったのだと思う。彼女達を助けに行くと選択をした時から、彼女達を受け止め、支えになる使命があった。もしくは、彼女達を近くに感じるにつれ、使命に変わっていったのかもしれない。

価値観が違う人達をどのように捉えるか。『そうだよね』と言って表面的にやり過ごすのか。無理矢理にでも従わせるのか。それとも、それを受け止めてその人達と向き合うのか。
私は医師ではないので想像もつきませんが、もしかしたら、命を助けるために医療を施すことより、その人達の問題に向き合うことの方が勇気が必要なのではないかと思うのです。
めんどくさい問題は逃げればいいし、人道的にと言うならただ医療を施せばいい。嫌でも薬を使って従わせる事も出来るかもしれない。
しかし、マチルダは非常に勇敢な女性だったと思う。

この物語が実話に基づくフィクションであっても、戦争下にあった時代、こんな事が起きるのだから、一体何のために戦うんだろうと普通に感じるのだけど、
本質は、戦うことより、お互いに持つ問題にしっかりと向き合う勇気を持つことの方が難しいのではないかと思うのです。

今、不安定な状況だから余計に思うのだけど、勇気は必要だと思う。武力で解決するのではなく、表面的に取り繕うのではなく、本当に解決するべき問題に向き合う勇気を持たなくてはならないと思う。
彼女達が最後にそう決意したのと同じように、勇気を持たなくてはならない。

ゆっき
ゆっきさん / 2017年9月6日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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戦争の深い傷 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

この映画には、戦争で身体や心に深い傷を負った多くの人がいた。負傷兵だけでなく、ユダヤ人の医師や、修道女が、心に深い傷を負い、毎日祈っていても癒されず、苦しんでいた。
戦争は、人を野蛮な生き物に変え、大勢の罪なき人を苦しめるだけのものだということを、誰もが認識しておかなければならないと思った。また、被害者が、加害者になることもあるのだということも。
彼や彼女たちを癒したのは、未来への希望であり、他者への愛情だった。
冷たく美しい映像と、静かで表情の少ない抑制された演技から、時折温かな希望と愛情が感じられて、じんわりと深い感動を覚えた。

由由
由由さん / 2017年9月5日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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受け止めきれない

時にノンフィクションはフィクションの想像をはるかに超える。

M.Y.
M.Y.さん / 2017年9月2日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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心は無辜のまま

 キリスト教は子孫にキリスト教を強制する宗教である。かつてのキリスト教は子孫だけでなく他人に対しても信仰を強要していた。教会は権威を生み出し、人々は神ではなく権威に対して跪くようになった。権威は政治に利用され、キリスト教は坂を転がり落ちるように堕落していった。
 しかし民主主義が世界中に広まりはじめると、キリスト教は他宗教の排斥をやめ、信教の自由を尊重するようになった。いまでは他人の宗教についてとやかく言うキリスト教徒はほとんどいないだろう。だがそれはあくまで他人に対してである。
 自分の子供に対しては当然のように信仰を強要する。自由の国であるはずのアメリカ合州国でさえそうである。いまだに大統領就任式で聖書が使われる。他宗教のアメリカ人にとっては決して愉快な儀式ではないだろう。宗教の権威はまだなくなっていないのだ。
 キリスト教だけではなく、仏教徒にも同じような傾向がある。母親が仏教徒だったら子供も仏教徒だと、あるスリランカ人から主張されたことがある。
 ほぼ無宗教の国である日本にいると、宗教の話はなかなかピンとこないが、熱心なキリスト教国やイスラム教国では、宗教は政治から日常生活まで、あらゆる場面で指導層の権威が猛威を振るう。

 本作品は、修道院長があくまで守ろうとするキリスト教の権威と、シスターマリアが告白する、残酷な現実に揺らぎ続ける信仰との対比を描いている。信仰は権威を必要としないが、修道院という組織は、組織維持のために権威のある指導者を必要とする。シスターマリアのもうひとつの悩みがそれだ。
 第三者であり無宗教である医師からみると理解できない話だが、命を救うという主人公の行動が、シスターたちに目覚めた母性の共感を得ることになる。残忍なソ連兵、戦争の傷跡、信仰と権威など、背負う重荷が多い女たちは、それでも知恵を出し、勇気を出して生きていく。そのありように深い感動がある。
 原題のLes innocentesは英語のイノセントと同じで無実の、無辜のといった意味で、Lesがついているから、無辜の人々という意味になる。女たちは身体を穢されても、心は無辜のままなのだ。

耶馬英彦
耶馬英彦さん / 2017年9月1日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい 知的
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