「詩が読みたくなる」パターソン マリエルさんの映画レビュー(感想・評価)
詩が読みたくなる
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ジム・ジャームッシュの映画を久しぶりに見ました。
パターソンって本当にあるんですね、ニュージャージー州に。
パターソンとローラはどうやって知り合ったのかなと思いました。高校で一緒だったのかな? だってこの二人、そんなにうまくいってるようには見えなくて。5年後も一緒にいるでしょうか?
NYも遠くはないのに、ローラははたして今の生活に満足しているんでしょうか? 昼間 彼女は何してるんだろう? ギターが欲しくなる気持ちもなんとなくわかります。カップケーキを作ってファーマーズマーケットに売りに行く。彼は来ない(家で詩作)。本当は彼にあのキケンなバーにも行ってほしくないし、携帯電話だって持ってほしいと思っている。
二人がいつマリーとエヴェレットみたいになってもおかしくないなと感じました。紙一重のところでつながっている、みたいな。
エヴェレットがバーで暴れたとき、パターソンがとびかかったのはちょっと意外でした。ただ傍観し観察するだけの人かと思っていたから。
でもこんなハプニングがあったのに、ローラにその話をするのは翌朝なんですね。彼が帰った時、彼女はもう寝てたんだ。お互いにあまり干渉しない方がうまくいくのかもしれません。
ケーキの売り上げで映画を見に行き帰宅すると、愛犬が彼の大切な詩のノートをぼろぼろにしていた。これは、芸術が日常や現実の生活に脅かされるという事なのかな、などと考えながら見てました。
猫派だけど犬もかわいい。
とにかくインスピレーションがかきたてられるすてきな映画でした。
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