「ストラーロは凄い!」カフェ・ソサエティ mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
ストラーロは凄い!
毎年のように新作を発表し続けているウディ・アレン。なかには、「あれ?」と思うものもあったりするが、ほとんどが水準以上。本作は大当たりである。賞レースをにぎわさなかったのが不思議なくらいである。
アメリカを強く意識させる映画は久しぶりのような気もするが、初めはハリウッドが舞台。豪華スターが闊歩する古き良き時代のハリウッド。
色彩もそれっぽく、俳優のアップも1950年代あたりを思わせるものになっていて、特にクリステン・スチュワートの美しさは観る者を圧倒する。
撮影はヴィットリオ・ストラーロ。ここでこの名匠が登場するとは、まったく知らなかった。もうさすがである。光と色をこれだけ操れればいうことはない。
ウディ・アレンとは初コンビになるわけで、このコラボはひょっとしてまだ続くのか。
脚本もさすがによくできていて、ラストのふたりのカットバックには涙が出た。
これぞ映画である。
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