劇場公開日 2017年5月5日

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「ウッディ!どこに行く?」カフェ・ソサエティ だださんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ウッディ!どこに行く?

2017年5月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

知的

難しい

今までも哲学的なことはあったけど、結論は「答えの出ない問題をいくら考えても仕様がないから、今を楽しもう」。チャップリンが言うハッピーエンディングの信奉者だと思っていました。
しかしこの映画では、夢と現実の問題について、微妙な揺れを感じます。死を前にして、心が揺れたのかな。
人は二つの人生を生きることはできないから、どこかで、諦めや、憧れを持ち続けます。それは同時に心のどこかで、それを叶えようとすれば、大きな痛手を負う可能性を遠ざける安全装置が働いているとも言えます。
今回の映画ではウッディが「それでいいの?」と自問しているように思います。
彼の私生活を知っていれば「まだ言うか」と思いますが、その若さが映画作りをさせているのかもしれません。「その時、その時、の欲望の赴くままに。」周りはとっても迷惑しますが、これができる人が過去にいたのも事実です。そこからの展開を進歩とみるか、降伏とみるか、ハリー・ライムの「鳩時計」の台詞を思い出し、深く考えてみるのもいいかもしれません。

だだ