劇場公開日 2017年3月18日

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「イングリッシュ・ペイシェント」わたしは、ダニエル・ブレイク 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0イングリッシュ・ペイシェント

2019年12月19日
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鑑賞方法:映画館

ケン・ローチ監督の映画は未見だったが、新作公開に併せてのリバイバル上映とのことなので、この機会に見てみることに。
EU離脱の話題しか伝わってこない中で、福祉国家イギリスの現実が思いのほか厳しいことに瞠目する。フードバンクに並ぶ長蛇の列や、法のジレンマの中で社会からはじかれる理不尽さ。官僚機構の硬直したシステムは現状を反映したものなのだろうが、ほとんど落語の「ぜんざい公社」と変わらない。
“先進国”イギリスを描いた映画なのに、レバノンを舞台にした「存在のない子供たち」にも通底するものがある。海の向こうの話だけでなく、日本も母子家庭の世帯貧困率など見ると、他人事ではない。

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梨剥く侍