スレイブメンのレビュー・感想・評価
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取扱注意
特定の一人をスキャンニングによって消し去って現実を変える能力・・・しかし、一人を変えたところで新たな現実に脅かされる。まるで「タイムマシン」のような設定だけど、独特の方法が面白い。外観はキカイダーで、内側はアイアンマンマスクのようなコンピュータ映像を見せられ、ヒーローになったかのような主人公しまだやすゆき。ヒロインの女の子が変わった世界では妹になってしまい、どう世界を変えても交わらない二人。シュールさもいいし、怒濤の展開には恐れ入った。
高校時代にいじめられたトラウマから奴隷体質から抜けきることが出来ない主人公。いじめる側の貴龍(阿部亮平)もとんでもない性格なのだが、世界が変われば性格も変わる。一目惚れした彩乃のために調子に乗ってスキャンニングを続ける主人公には呆れ果ててしまうが、やがて真実が明かされると、不幸のメタ構造に気づかされ、SF展開の面白さにハマってしまうのです。
まぁ、ツッコミどころが多いし、ヒロインもそれほどでもないし・・・やっぱり、美少女を撮りたがるオタク青年というのが井口昇監督の投影のような気がしてならない。と、考えれば、ほのぼのSFとして立派に成り立っているのではないでしょうか。観る価値あり。
ヒロインの演出がウザいww(彼女は悪くない)
自主制作映画をしている主人公が、ひょんな事から怒りを力に変えられるスレイブベッドを手に入れ自分の未来を変えると言う、少し変わった物語。
ドラえもんの秘密道具&変身ヒーロー者&ハルヒが創造している世界の様な奇妙な組み合わせで、「話的にもジャンルは何か?」と不思議にもなる。
しかし、主人公は誰に似ている?と言われれば「少し大人なのび太くん」w
そう思うと(容姿は違いますが)悪人はジャイアンとスネ夫に見えてくる😆
後半になるに連れて、主人公に都合の良い能力追加は頂けない。
全体的にB級でアクションは馬鹿馬鹿しいが、後半の脚本のユニークさで補っている映画。ただし、鑑賞対象は何処か分かりませんwww
まっ、いいか😛
何度観ても楽しめる映画
チープ感溢れる内容に驚きつつも、気がついたら物語に引き込まれる…
途中何度も「?」と思って居るうちに、主人公とヒロインの関係性やキャラがどんどん変わり成長していく姿に共感出来る映画。
何より中村優一くんが格好悪くて情けない男から、好きな女性だけを守り抜こうとする姿にキュンとします!
脳内消去ゲーム
前半はB級の匂いがぷんぷんするまさに自主制作映画の雰囲気漂いまくりで、そんなバカな!って展開が次々やってくるんですが、それはそれでニヤニヤしながら観れます。
ですがこの作品での見どころは、そして好きなのは後半です。前半の訳わからん展開の種明かしのように彩乃がポツポツと語り出すモノローグが切なくて切なくて、そこにしまだの優しくて遠い微笑みが重なって…とっても泣けました。
笑いどころも沢山ありましたが、特にスレイブメンが闘う時ぐるぐる腕を振り回してから敵にパンチしてるのが昔のアニメチックでとても笑いました!
主題歌もロックテイストで16歳という女の子のボーカルがとてもかっこいいです!
愛しい私だけのヒーローを見て欲しい!
平和を守る忙しいヒーローが、唯一心を許す
ヒロイン。ヒーローもヒロイン自身もキラリと
光る魅力があって‥憧れます。
でも、この映画は違う‥。
とっても身近に‥独創性な状況をかいくぐり
自分のためだけに生まれたヒーローが現れる♫
愛しいヒロインだけを守るため、ヒーローは
スキャンし続ける。大切な人さえも‥。
壮絶な闘いを乗り越えながら、成長した
ヒーローがヒロインに優しく語りかける。
観客席が深く温かい言葉に包まれた時、
自分も救われ、幸せいっぱいになりました!
わたしだけを見つめ、わたしを救ってくれる、
ヒーローがいたら‥ヒロイン目線で観て欲しい。
観客それぞれが、ヒーローを誰とみるだろう?
主演が理想的なヒーロー中村優一くんだから
満点にさせていただきます!
何度見てもおもしろい♪
2回見ました!!
初見は展開にドキドキでしたが最後の結末にびっくり!!
そして感動♪
ときどきくすっと笑えたり(笑)。
2回目は結末を知った上でじっくり鑑賞。
新たな感動がありました♪
何度も見たくなる映画です♪
もう一度観たくなる映画
予告動画からのいい意味での裏切り。グロくて不気味な世界観という先入観を払拭させてくれた。
前半部分の「?」となる会話劇や、くるくる変貌する展開・設定の謎も、全て終盤が答えてくれる。
全ての答えが分かったうえでもう一度観返すと、必ず見落としていた、初観では気付かなかった新たな発見が出来るはず。
そしてそれを見つけに行きたくなる不思議な感覚になってしまう。
何よりマスクにスレイブスーツのコスチュームが文句なしにカッコ良く、その姿でのアクションは本当に鮮やかで痺れる。
終盤での桜をバックにしたシーンも、さらに胸を熱くしてくれて良かった。
単純な、「ヒーローがヒロインを守るアクションもの」とは全く違う、自分勝手だけれど、どこまでも純粋な想いの溢れる映画です。
後味が爽やか
予告編では、ちょっとグロい映像もあったので、覚悟を決めて観に行きました。でも心配する程ではないです。
井口監督の作品を恥ずかしながら見たことがなかったので、逆に先入観なしで楽しめました。
伏線も読めずに一体どんな風に着地するのかと思いきや、なかなかのどんでん返し。
主役の中村優一くん目当でしたが、イケメンの皮を脱ぎ捨てのギャップの演技は、驚かされました。
いるいる、こんな人、ちょっと引くって本気に感じさせてもらいました(笑)
一回見終えて、あれ?そういうことか。
ちょっと分からない。あー繋がるのね。など、
もう一回見たくなる映画です。
後味も良くて、華やかな気持ちになれます。
エンディングの桜も憎い演出でした。
あと、松井望さんの演技も際立ってますよ。
同じ人が演じているとは思えない程に、嫌な奴を好演してます。
見て損はしない映画です。
新しいヒーローの誕生です。
ダークヒーロー版「君の名は。」に納得!
こんなに先が読めない映画は観たことがないです。
ドキドキしっぱなしでした。
繰り返し観ると、いろんな感じ方ができると思います。
ぜひ、自分だけのメッセージを受け取ってもらいたい。
きっと、本当はだれもが、世界平和なんかより大切な人を守りたいと思っているはず。
そして、守られたい、と。
自分でもなんでかわからないくらいに泣いた⁉
客観的に考えたら最近観た映画何本かの感動作で泣くならわかるけど、スレイブメンでめちゃくちゃ泣いた。なんでだ??
井口監督を大好きなのは自覚あるし、だから観に来た。いつもの井口作品とは雰囲気違った。私の大好きなカチッ、すーっ、って画面はいつもどおり裏切らない安心感。
物語は「なんだ?この自分勝手なムカツク展開は?」で進んでいく。(とはいえここまでの前半でも数ヶ所泣いてる)
最高のタイミングで横切るネコも見逃さなかった!
後半切なすぎるやるせなさ。
津田寛治さんの後半ボコられ顔は必見。
という具合なんだけど、井口監督好きだからとかじゃなく、【所々にちりばめられた言葉】がグサグサ刺さって画面と関係なく泣く。後半は泣きっぱなし。
あらすじ、後半を踏まえても普通の私ならこの内容でここまで泣くのはおかしい!ってくらい意味不明の涙。
【言葉】にやられたのか、たまたま私が情緒不安定だったのか。
なんにしても今までにない不思議なヤられ方で完敗した作品。
敢えての?
なんだこの説明セリフの乱発と言った傍からの設定の崩壊は?と思わせる不思議な展開に苦笑の嵐。
ネタばらしされてナルホドねとはなったけれど…この作品のターゲットはどこなんだ?
チープな自主製作のノリを上手く利用して、バカバカしくみせているけれど、振り切った展開や見せ方がなく、かなりマジメな内容。それが悪い訳ではないけれどイマイチもの足りなかった。
星つけるの難しい
単純なヒーロー物かと思ったら、そうじゃないんだよね。
井口昇監督のデビュー作が《わびしゃび》っていう、監督が好きだった後輩の女の子を撮る映画なんだけど、その続編のおもむきだった。
《わびしゃび》は女の子を撮るだけで、何もできないんだけど、《スレイブメン》では「『誘って、撮って』ってのをきちんとやらなきゃ」とか「女の子神格化しちゃ駄目だよ」とか、《わびしゃび》当時の監督を叱責してる感じもあんのね。
だんだん、しょうもない井口昇が頑張る話を観てる気分になんだけど、井口青年なんか応援したくなんだよね。「頑張れ!負けるな!」って素で思って観てたもん。
色々とあったラストは、まあ、まとまった。それで思うんだけど、これ、面白いとか詰まらないとか言うの違う気がすんのね。「ズドーン」と出してきた井口昇をどう受け止めるかだね。
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