おとなの事情のレビュー・感想・評価
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スマホ信仰をスタイリッシュに警告。こわ。
1.【スマホの襲来】
知人が、
奥さんのスマホを勝手にいじったんですよ、
「そういえば俺の出勤中に嫁はどこで何をしてるんだろうなー」って素朴な好奇心だったようですが、
インターのそばのホテル街で日々点滅するGPS 星印☆”にガックリ肩をおとす彼をみんなで励ましたものです。
「ローソンでアルバイトしてるんだよ」
「きっとそうだよ」
「ホテルのシーツ交換とか清掃じゃね?」
墓穴です。(笑)
もはや「スマホ絶対」の世界です。
情報過多で、もはや携帯するのは電話ではなく情報=人そのもの。
それもプライベートな個人のあれこれがこの小さな端末に満載。
そして、もはや覚え切れない「口座番号」や「パスワード」の数々まで、だんだん面倒臭くなってきて、当初の警戒感も何処へやら、スマホに全部託してしまうところまで僕は堕落しちゃいましたし。
・・最早もはや もはや!スマホは自分の片割れ。僕の脳の分身なのです。
映画のキーになるのは、このスマホでした。
IT に翻弄される人間を描いた作品は目白押しですが、今回はなんとかスマホの侵略を押し戻して、我ら人間様のグダグダで陣地奪還を計りたい。竹槍部隊の肉弾戦であろうともIT軍の鼻を明かしてやりたい、
そう思わされる本作品でしたね。
ブラックコメディとして見事なシナリオ構成です。ラストのどんでん返し+ピアス余韻も大したものです。
ワインと陽光とamoreだけの“能天気”な国かと思っていたら違いましたね。
イタリアでもスマホへの危機感がここまで来ているかと、ちょっと残念な感慨でした。
2.【人間讃歌】
そして
もうひとつのテーマは
夫婦や、男女のありかた。義母や年頃の娘との付き合い、そして言葉にして話し合うことの大切さ。
これを終始教えられたのは、僕だけではないでしょう。
でもハラハラしどうしで心臓には悪い。
声を出して繰り返し笑ったけれど場の雰囲気はとことん下がるし。
金髪のビアンカはKY 発言乱発の問題児。
でもそれでもみんなで喋るしゃべる!
・娘ソフィアへの父親のアドバイスにはグッときました。
・大人になってもここまで親友に関心を持ち続けるホームパーティーへの羨望。
・今夜カミングアウトしたのは俺じゃなくて君らだ
というぺッぺの捨て台詞も刺さる。でもトイレ立て籠りのビアンカを救ったのはペッぺ。
シリアルキラー、職業病カウンセラーの“破壊願望”も痛いほどよくわかります。露悪趣味のこのゲームの発案者ね。隠したい自分と、晒したい⇒叱責されたい自分と両面あったんだろうなぁ。
そして月食を眺める老夫婦のシルエットに我に返り、パーティーは散会でしたね。
3.【結局】
課題は何も解決していないし、帰宅しても時限爆弾はそのままかもしれない。
でも人間の創造力や愛、回復力と未来を信じて、パートナーと、そして友だちと、気詰まりになることも怖がらずに、改めて向き合うチャンスを与えてくれる・・
そんな “光った映画”だったと思います。
みんながお互いにたくさんの事を学んだんですよ。
映画は、人生の先生です。
・・・・・・・・・・・・
女はすべてを明かしてはいけません
(デビ・スカルノ)
・・・・・・・・・・・・
会話劇でオススメは
同じくスマホがキーになるアメリカ版喜劇
「おとなのけんか」。
こちらは二組の夫婦の丁々発止。ケイト・ウィンスレットvs. ジョディー・フォスター。
あまり観慣れないイタリア映画
カメラワークが独特で、ワンシチュエーションで起こる細やか(?)な悲喜交々を主観的にも客観的にも映しており洗練された三谷幸喜といった感じ。最後のオチは鮮やかね!前半のシーンの切り替えのスピーディーさが活きていたと思います。素晴らしい。
人の秘密って...
遊び半分でやったけど、結局修羅場になる。
秘密を守るために嘘ついて、結局いい事無し。
一番正直でいる事がいいけど、やっぱり秘密は秘密のままが一番かも。
あのまま終わっているのも本当の姿だったかも
ブラックボックス、開けちゃったよ
「スマホは生活のすべてを記録している、ブラックボックス」。
このセリフがやけに心に刺さる、ワンシチュエーションな話。
登場人物が7人+α。なのでわかりやすく、余計な場面展開もない。
名作「12人の怒れる男」を彷彿させる密室劇、と言ったところかな。
料理を持ち合って月食を観察する、ホームパーティー。最初は楽しい会話が続いていたのに。
話の流れから「じゃあ誰も秘密はないよね」と、スマホを机の上に置くゲームになり。
ロックはしてあっても、画面に出てくる通知。電話の相手の名前が「スティーブ・ジョブス」って誰よ?といった笑える話もあったのですが。
月食をバックに記念撮影しようとしたら、スマホにセクシーなメッセージが届いたのが場が悪かった。
夫婦3組と恋人が熱でこれなかった1人。自分のパートナーに届くメッセージや電話の相手が、「誰それ?私知らないわよ」となり。
疑心暗鬼のもやもや雲が、今にも雷を落としそうなほど膨らんでいくのが、コワイー!。
途中「やばいメッセージが10時に来る。同じ機種だから、スマホ今だけ交換して」という男がいたから、余計話がややこしくなっていくのが。火に油状態。
着信音の「カエルの鳴き声」や、グロリア・ゲイナーの「 I Will Survive」が空しく響き渡ってました←ツボ。
そして気づきます。熱でこれなかった恋人って、どんな人?!。もう人間の心のどす黒い所を見てしまった気がします。
迎えたラストは、なるほどそう終わるかと納得できたので。
だれることなく見れた5点です。
さすがイタリア。脚本が素晴らしい。台詞だけでグッとくるシーンがたく...
さすがイタリア。脚本が素晴らしい。台詞だけでグッとくるシーンがたくさん。
案の定いろいろバレていくのだけど、バレかたとその後の展開が、大変おとな。素人の予想なんて余裕で超えてくれました。
おもしろかったー。
ラストもまた憎いねえー。
おとなの脚本
確かにスマホはブラックボックスである。どうせドロドロになるだけじゃん。それを人前にさらけ出すなんて、なんて見え透いた脚本なんだと思ったらとんでもない、よくできた、いっけん、コメディにもなりえるような、三谷脚本ではないかと思うような、素晴らしい内容でした。ラストは色々思う所はあるけれど、離婚とか、ハードル高いし体力いるし、あれもありかなと思いました。
18年3本目。 イタリア産ワンシチュエーションコメディ【おとなの事...
18年3本目。
イタリア産ワンシチュエーションコメディ【おとなの事情】観た。夫婦友達とひとりの男(パートナーは病欠)のディナーのあいだスマホを見せ合い電話やメッセージを共有するゲームを開始。秘密なんて何も無いよ~;と言うも皆にそれぞれ色々と怪しい連絡が入る。果たして秘密なんて何もないのか???
パートナーや友人への内緒が多すぎるのも怪しいが、なんでも開けっぴろげにするのが必ずしも良いというもんじゃないし、プライバシーは大事にするべき。それにしてもこの作品にはクズな登場人物が多くていらいらさせられる。でもそれがリアルなんだろう、自分のことは棚に上げて〜て言葉がが似合う作品
知らぬが仏。さて知ってしまったならどうする。
3夫婦とひとりのホームパーティ中。この間のスマホは真っ裸、すべてを共有するゲームをきっかけに、夫婦や友人間にさまざまな疑惑が巻き起こっていく様を描く。
ひとつのシチュエーションの中でこんなにもいろいろ起こりますか!と言いたくなるブラックコメディ。
新婚夫婦に反抗期の娘。倦怠期。ぱっと見でわかる悩みは可愛いものであれやこれやとおとなのヒミツがこぼれおちます。面白かった。
「将来、思い出した時に笑顔になれると思うなら行きなさい。でもそう思えないなら、やめなさい」父として、男としてぐっとくるフレーズもあり家族である前に「人と人」が向かい合うのに大切なことが見える作品でした。
…エヴァ…ずるいですよ。She is a Serial killer!
崩壊の過程がハイクオリティ
予告で大体どんな修羅場が起こるかはわかるのだが、崩壊の仕方が緻密に描かれ、一個の火種が伝染していく様子が巧妙でした。
文句ナシに楽しめるし、意外とズシッときた。
音楽の使い方は変だった。
距離感が大切
シアターを独占して鑑賞。ペッペの存在感が抜群に良くて笑えた。最後はもっと分かり易く説明した方がより一層共感できたのでは。誰でも大なり小なり秘密があり、全てをクリアにする必要性もなく相手との距離感が大切だと感じた。
2017-88
言い出しっぺは誰だ!!
先日久しぶりに「ビューティフルライフ」を観たので
イタリア語の騒がしさにちょっと免疫ができてて良かった(笑)
おとなにとっては危険すぎるスマホルーレット〜〜
こんなことをやろう!と言い出した本人はどんな気持ちだったのか〜
実は本当のことをバラしたかったのかな〜〜
しかし、それにしても、イタリアだとか、フランスだとか
そもそも恋におおらか過ぎるから、
こういうシチュエーションが成り立つんでしょうね。(笑)
みんな何かを抱えてる〜〜おとなだからね〜〜(苦笑)
ただ最後は、どうとったら良いんだろう??
月食の夜の幻なのか?
それこそ「おとなの事情」なのか?
こういうところいかにも欧州映画らしい〜
とにかく大人が観るに相応しい映画です。
有る有る感がたまらないです。
こういう、お金かかってないの好き(笑)
エライ疲れてた上に2本目の鑑賞だったし、期待してなかった作品だったから途中で寝ちゃうかも〜と思ってたけど、すご〜く面白い作品でした♡。何だか、アンジャッシュのコントを見ているような(笑)。
みんなそれぞれ美人妻の幸せカップルに見えても、携帯にはあんなに闇を抱えていて、ゾーッとしたり、呆れたり…。最後に娘が帰ってきたらよかったかも。それにしてもあの運動アプリ、めんどくさそ(笑)。
帰りの電車ではもちろん、乗客の殆どがスマホをいじっていたけど、あんなにシレッとした顔で、実はイケないメールを打ってるかもしれないと思うと、ちょっと悲しくなりました。
わたしの携帯はもちろん、誰にでも見せられますが、…それはそれで悲しいことか(笑)。
意外と深い…
密室で繰り広げられる大人の会話劇。最高に面白かった〜。〝秘密〟が交差するグチャグチャ感が堪らない。ラストまでもが面白い。他人事だから笑える笑えるw
知人のスマホは決して見てはいけませんねーw
そしてなんだか余韻引きずる作品。終わり方が良いからかな。
でも…何故、自らも秘密を目の前に抱えてるのに、そんなゲームやろうと言い出したんだろか?本当は知って欲しい、見つけ出して欲しいという深層心理からか?深い…。オトナの映画だわ。
見初めは、イタリアのあの会話の速さについて行けるのか?と思ったけど、あっという間に引き込まれたわ。
雑誌ananの映画レビュー〝稲垣吾郎のシネマナビ〟にも書いてあったけど、ホント舞台化したら面白い作品かも♪と思った。ちょっと観てみたい。
旦那様と一緒に
エゴン・シーレの映画を見て、予告で旦那様と一緒に見ようと前売り券を買って見た。
ありえそうな話だけど、全員にこんなに隠し事があるのかな…でも、大きな秘密は無いけど、私も旦那様には携帯見せないかなぁ。旦那様のも見たいと思わないし。映画としてはまぁまぁ面白く見れたかな。
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