おとなの事情のレビュー・感想・評価
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秘密は秘密のままにしま賞
絶対無理なゲーム。
どちらかというと嫌な類だけど…
どんだけ食ってるときに話してんだよ!とか、遊びにしても悪趣味だ!とか、話や設定は好きになれないけれど、非常に楽しんでしまった。
基本、笑い飛ばして終わり、そういう映画だと思うし、満席の劇場も笑いに包まれていた。
秘密を軸とした様々な愛情の駆け引きが、悔しいくらいに面白かった。
しかも、笑いの中にもLGBTへの偏見や人生の機微といったところもうまく感じさせるわけで、笑いだけではない何かを大いに感じた。
LGBT…そういう言葉を使って単に逃げているだけの自分をさらけ出されてしまった思い。でも、そうやって調和?共存?偽って!?生きて行くもんかなーなんて思いたくなる自分を受け入れることが出来るかどうかそれが問題だと思うほど重々しい作品ではないけれど、ちらちらと複雑な思いが去来してしまうところが実に巧みで、面白いけれど、やっぱ好きになれない。
ホラー!
この映画を観て全く心当たりの無い人っている?
『健全な人間関係を保つためには、知らないでいた方がいいことがある』という、たぶん誰でも本質的、あるいは直感的にわかっていることを改めて教えてくれる大人の為の道徳講座。
倫理や正義に捉われすぎると、事実はすべて明白にすべきだ、と一方向に流れてしまうことがあるが、知ってしまったことで取り返しのつかない程、人が傷付いてしまうこともある。
客観的には赦せないような事実があったとしても、一方の当事者が知ってしまったら自殺でもしかねないようなことであれば知らせないままにしておく、という選択肢もあるわけで、そのような状況に出くわした時に、倫理観と現実に起こり得る事態(への想像力)との兼ね合いの中で『オトナ』としての判断が出来るのか、ということを問われている、実は観た人の器も試される映画かもしれません。
この映画を見て全く心当たりのない人がいたら、奇跡だよなぁ。
おもしろいの裏側に
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