「どちらかというと嫌な類だけど…」おとなの事情 SHさんの映画レビュー(感想・評価)
どちらかというと嫌な類だけど…
どんだけ食ってるときに話してんだよ!とか、遊びにしても悪趣味だ!とか、話や設定は好きになれないけれど、非常に楽しんでしまった。
基本、笑い飛ばして終わり、そういう映画だと思うし、満席の劇場も笑いに包まれていた。
秘密を軸とした様々な愛情の駆け引きが、悔しいくらいに面白かった。
しかも、笑いの中にもLGBTへの偏見や人生の機微といったところもうまく感じさせるわけで、笑いだけではない何かを大いに感じた。
LGBT…そういう言葉を使って単に逃げているだけの自分をさらけ出されてしまった思い。でも、そうやって調和?共存?偽って!?生きて行くもんかなーなんて思いたくなる自分を受け入れることが出来るかどうかそれが問題だと思うほど重々しい作品ではないけれど、ちらちらと複雑な思いが去来してしまうところが実に巧みで、面白いけれど、やっぱ好きになれない。
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