ハクソー・リッジのレビュー・感想・評価
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なんだかなぁ・・・
主人公の信仰心や人格形成の基になるエピソードを丁寧に描いた序盤と、ブートキャンプで信仰と現実とのギャップに苦しむ中盤、激しい戦闘の中で英雄的に活躍し自己実現を果たす終盤、といった構成。
序盤から中盤はかなり良い雰囲気。家族や恋人、戦友とのエピソードを伏線っぽく描き、終盤のクライマックスに期待を抱かせる内容。
終盤は最悪。グロいのは、序・中盤とのコントラストを強調する意味で悪くはなかったが(やり過ぎだが)、日本軍の描き方に全く深みがなく・・・切腹やバンザイ突撃入れればOK的なノリにウンザリ。
中国の抗日映画やショッカーの戦闘員のような命の軽さで、まあがっかり。一気に興ざめした。
中国市場向けのエンターテイメントに走りすぎた感がある。
地下壕の探索シーンいらんでしょwwランボーかっつうの。
手りゅう弾蹴散らすシーンはチャウシンチーの顔が浮かんだ。
助けようとする人達と、自ら自決する人達
噂は聞いていたが、戦闘シーンの迫力・衝撃は映画館で観ないと絶対わからない。 これこそが戦争であり、最前線の戦いなど、とてもカッコ良いものではない。と言う点で七人の侍の土砂降りでの戦いを連想した。 太平洋戦争の映画で必ずと言っていいほど思うのは、何が何でも助けようとする国と、自決する事を良しとする国のどちらが勝つか?なんて分かりきってるなと思う。 この映画でPG12で良いのかと思ったが、戦争を知らない私たちは観るべき映画だとも感じた。
この映画の凄さはニュートラルに徹したこと
第二次世界大戦の沖縄戦で、銃を持たずに75人の命を救った米軍衛生兵デズモンド・ドスの実話を映画化した、メル・ギブソン久々の監督作。"Based on true story"ではなく、"True Story"というテロップで始まる。
主演のアンドリュー・ガーフィールドはアカデミー主演男優賞にもノミネートされたが、今年の「沈黙 サイレンス」(2017)同様に、神に身も心もを捧げるカトリックの役柄が続く。
タイトルになっている、"Hacksaw Ridge"は、浦添城址の南東にある"前田高地"と呼ばれた旧日本軍の陣地で、とくに激しい攻防戦が行われ、日米両軍に深刻な被害をもたらした。その急峻な崖の形状から、"Hacksaw=弓のこぎり" + "Ridge=峰"と米軍が名づけた場所だ。
"静と動"の2部構成のようにも感じる、主人公デズモンド・ドスの、"人を殺してはならない"という信念の形成過程と、戦場でそれを貫徹する姿を、コントラストをつけて描く手法は見事というしかない。前半はプライベートなラブストーリーで、後半は博愛である。
10年ぶりの監督作ながら、メル・ギブソンの、"可能なかぎり現実に近づける"というスタイルこそが、それこそデズモンド・ドス並みの変わらない信念だと思う。
そのスタイルゆえに、イエス・キリストの最後の12時間をリアルに描いた、「パッション」(2004)では、ローマ法王(当時、ヨハネ・パウロ2世)を巻き込んでの世界的な論争になった。またアカデミー作品賞の「ブレイブ・ハート」(1995)は、現在の英国におけるスコットランド独立運動のきっかけになったとも言われている。
さて本作は、第二次世界大戦の沖縄戦を描いてはいる。しかし、一部の映画評論が書くように、戦場の描写が"リアルだ"という紹介はどうかと思う。そっちじゃないだろう。この映画は感情的にならず、ニュートラルな立場に立っていることが、リアルなのだ。
「プライベート・ライアン」(1998)に始まる、残酷ともいえる生死の現場再現は、今のVFX技術ではもはや普通である。本作がデジタル処理ではなく、実写撮影にこだわった映像表現があるにしても、どちらが凄いという優劣は意味がない。
ハリウッド映画としては、"米国万歳"、"デズモンドは正義のヒーロー"、"日本軍は卑怯な悪魔"という表現は可能だったはず。メル・ギブソン監督はそれを徹底的に排除している。また日本軍の地下壕を活用した戦術や、降伏を装う自決、切腹シーンなど、実際の出来事を調べ尽くし、正しく再現しようと努めている。
この映画、アカデミー作品賞にノミネートされなければ、日本公開されなかった。それは前述の"旧日本軍のシーン"に起因している。
確かに"興行はビジネス"であるが、アンジェリーナ・ジョリー監督の「アンブロークン」(2014/日本公開2016)に、公開中止運動が起きた例もあり、大手配給会社は自主規制している。日本映画界は"誰か"に遠慮しているのだ。
第二次世界大戦を描く日本映画は、「この世界の片隅に」(2016)でも論争が巻き起こったように、"被害者主張"が強すぎる。映画で"加害者"としての日本と日本人が描かれないのは、近年のドイツ映画とは大きく違う。この辺りも、"リアル"と"ニュートラル"な表現は何かが問われている。
それゆえ、新興のキノフィルムズ(Kino Films)だから、配給が可能になったと思うし、改めて同社に感謝したい。
(2017/6/24/ TOHOシネマズ新宿/シネスコ/字幕:齊藤敦子)
メル・ギブソンの変態性、ここに極まれり!
※ 長文注意。
※ 勝手な妄想です。
『ハクソー・リッジ(2016)』
原題 Hacksaw Ridge
(あらすじ)
第二次世界大戦に実在した衛生兵:デズモンド・ドズ(アンドリュ・ガーフィールド)の物語です。
敬虔なクリスチャンであるデズモンドは、アメリカ軍に志願するも「汝殺すなかれ」を守り、銃を持たないことを貫きます。
ブートキャンプでは銃を使用した訓練すら拒否、その為、組織ぐるみの虐めにあったり、軍法会議にかけられたりします。
が、元軍人の父に助けられ、戦地:沖縄の前田高地(ハクソー・リッジ)に送られます。
「アポカリプト」から10年ぶり、メル・ギブソン監督作品です。
公開前に投稿しようと思っていたのになぁ。
6月24日から公開されてますよ!!
この「ハクソー・リッジ」の撮影が、2015年9月21日~2016年12月末。
そして二転三転してとうとう渡辺謙さんが降板した「沈黙-サイレンス-」が、2015年1月30日~同年5月。
これ二作とも舞台は日本。
主演が二作とも同じく、アンドリュー・ガーフィールドです。
なんでこんな同時期に、こんな二作が制作されたんでしょうね。
私はどうしても「沈黙-サイレンス-」に対する、メルギブ的な答えが「ハクソー・リッジ」
のような気がしてなりません。
何故なら二作の主人公は、同じように"神の声"を訊こうとしているからです。
しかし、その結果は大きく違います。
「沈黙-サイレンス-」は遠藤周作原作。
かなりな話題作だったので、あらすじは割愛します。
ま、江戸時代に行われた、幕府によるキリスト教徒弾圧と、苦悩する宣教師のお話でした。
幕府がキリスト信者に行った拷問の数々が、当時の機具を用いて再現されているとのこと。
ネット上では、この拷問に対して「酷い」との感想が散見されますが、私はそれより宣教師達が行った農民達への暴力の方が酷いと感じました。
だって、あの農民達は、聖書を持たないんですよ。
宣教師の口を通じてしか、神を知り得ません。
その中で、パライソ=天国に行くと幸せになれるんだ。
というような、天国=仏教で言うところの極楽だと解釈させた(ロドリゴ:アンドリュー・ガーフィールドはそうだと肯定します)彼等の布教活動は、如何なものか。
だから肉体への拷問だけが、暴力ではないと思うんです。
神の教えを説けばとくほど、クリスチャン的な行いから遠のく。
むしろ棄教してからの方が、クリスチャン的な行いができる。
と、いう矛盾。
信仰心と、クリスチャン的な行いは、相反するのか?
と、いうスコセッシの問いに、この方が答えてくれます。
そう、超伝統主義的カトリック教徒の彼。
「ブレイブ・ハート(1995)」を監督し、一国を独立へ向かわせた彼。
熱心なカトリック教徒でありながら、しかしプライベートでは奥さん以外に子供を産ませ、その女性に暴力をふう彼。
アルコールに溺れ、人種差別的な発言をする彼。
なので一時期、芸能界から干されていた彼。
そんな、もろもろアンビバレントな彼。
「パッション(2004)」で、キリストの"受難と磔刑"を描きましたが、実はキリスト自身を自分が演じたかったというのは有名な話(年齢的にできませんでしたが)。
そう、彼は「救世主(メシヤ)」になりたいんです!!!
そんな彼の願望が、ここまではっきりと出た作品はないと思います。
あ、彼とはご存知、メル・ギブソンです!
本作の主人公デズモンドは、武器を持たず、戦場で75人の負傷兵を助けました。
場所は沖縄の、前田高知。
ノコギリで切ったような崖は、アメリカ人に「ハクソー・リッジ(のこぎり崖)」と呼ばれ、恐れられていました。
実際に、あまりに酷い戦場だった為、ベトナム戦争の帰還兵のようにPTSDを発症した兵士も多いのだとか。
しかし日本兵が卑怯な戦い方をすると語るシーンから、反日という意見もあるようです。
日本兵:神出鬼没なモンスター。
アメリカ兵:それにびびりまくる。
という図式で、メルギブは日本兵を執念深く必死な兵士であると、リスペクトを込めて描いていると感じました。
沖縄戦があんなに接近戦であるということを、本作を観るまで知りませんでした。
リアルを追求するメルギブですからねー。
あの凄惨な戦場は、実際にかなり近い状態ではないかと思います。
腸がはみ出た死体。鼠に食い荒らされる死体。死体、死体、死体、大量の死体で、地面は埋め尽くされています。
そこに丸腰で立つ、デズモンド。
思わず、天を仰いで神の声を訊く。
すると聞こえたのは……?
信仰心と、クリスチャン的な行いは決して相反しないよ。
そんなメルギブからの、スコセッシに対する答えにも思える本作。
あのー、二人して一度、語り合ったらどうでしょうか(笑)?
そしてあのラスト。
まるで宗教画のように、神々しい光に包まれたデズモンド。
メシヤのデズモンドに、メルギブが重なるラスト。
「メルギブの変態性、ここに極まれり!」
心の中で思わず叫んでいました。
むっちゃ面白いです。
でも駿さんもそうですけど、やっぱ一定の年齢を超えると、自分の変態性を隠そうとしなくなるんですね(笑)
いいと思います。面白いもん。
因みに……。
スコセッシ『最後の誘惑(1988)』
原題 The Last Temptation of Christ
メルギブ『パッション(2004)』
原題 The Passion of the Christ
なんかがあります。
うん、やっぱ一度、二人で語りあったらいいと思う。
因み継いでに、「沈黙-サイレンス-」でキチジロー(窪塚洋介)がユダとみんな言うけど、(踏み絵)を「踏め」と言った時点で、ロドリコだってユダになったんだと思うよ。
素直には楽しむことができない映画。切腹のシーンや白旗を挙げる日本軍のシーン。
TOHOシネマズ西宮OSで映画「ハクソー・リッジ」(Hacksaw Ridge)を見た。 人を殺してはならないという信念を持って、 衛生兵となった米国人青年の実話がベースとなった映画。 監督はメル・ギブソン。 見に行く数日前に、カミさんが「これ沖縄の話やな」と言った。 「え!そんなわけないやろ。ノルマンディーとかそのへんの話だろう」 と応えた。 見てみると実際に第2次世界大戦の沖縄戦の話だった。 自分は映画は娯楽であり楽しみで見る。 毎年50本以上を劇場で見るのだが、 この映画は素直には楽しめなかった。 米軍の戦闘の相手がわが軍(日本軍)であり、 戦場においての切腹のシーンがあったり、 また日本軍が白旗を挙げて油断した米兵に向けて手榴弾を投げるシーンなど、 このような卑怯なことをわが軍が試みることが実際にあったのだろうかと感じることもあった。 上映時間は139分。少し長さを感じる。 満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
TOHOシネマズ府中にて観賞
製作過程を知り、メル・ギブソンの信仰を思えば、紛うことなき今米国で流行のクリスチャン映画と言える。
宗教にのめり込めない身としては鼻白む世界観の映画群であり、その感じも無きにしも非ずだが、アンドリュー・ガーフィールド(首が長い)の演技は意図的に狂気を孕んでおり、なんとか客観性は保っている。
彼が刑務所で信念を貫き通す姿は感動的だ。天を仰ぎ「あと一人、あと一人」と救出に動き出す姿も、斜に構えた心を大きく揺さぶられる。
戦場の描写は凄惨なものでメル・ギブソンの剛腕ぶりが堪能できるが、脇の人物描写や先頭演出は案外娯楽寄りだ。
編集も撮影も『プライベート・ライアン』の衝撃には及ばない。
そして、父親像。『ブラッド・ファーザー』続いてメル自身の改悟が込められているようだ。これも感動的だ。
監督『メル・ギブソン』
メル・ギブソンが監督としての地位を確固たるものにしたと思う出来栄えの映画でした。 前半と後半のまったくテイストの違う描き方でデズモンド・ドスという男の人生に見るものを引きこむ手腕。パッション、アポカリプトとはまた違った衝撃を受けた作品でした。 またアンドリュー・ガーフィールドが演技派になっていたのに感動した。スパイダーマンでヘコタレていると思っていたが軍法会議のシーンは圧巻でした。 まぁ相変わらずのグロさが多少あったので苦手な人はいるかもしれませんが。 自分的には4.2ぐらいの感じがしました。
エンタメとしては良いのかもしれませんが…
レビューの評価が高いので、メルギブファンの一人としてかなり期待して見たのですが… 冒頭いきなり日本兵の死体から始まり、なんかイヤな予感。 前半はまだ我慢できましたが、後半のハクソーリッジの戦闘シーンでのゾンビの如き日本兵の絵描き方にもウンザリでした。 実話だからしようがないのかもしれないが、デズモンドの信仰心も中途半端で共感できない。 「殺すなかれ」と言うならまず「戦争」そのものに「反対」すべきじゃないのか? 自分は武器を持たないが、同僚が武器を使用し殺すのを見るのは平気なの? 衛生兵になりたいというのも同年代の若者に対しての自分の我儘を貫きたい、罪ほろぼし的な言い訳にしか聞こえず…。 デズモンドほどの身体能力があればもっと戦場で活躍して、早く戦いを終わらせて結果多くの仲間を救えたのでは?などなど。 結果いろんな「?」が頭の中にいっぱい湧きました。 反戦映画でもなく、信念を貫く人の実話としてもなんか説得力不足といいますか、自分には中途半端でした。 終了後のクレジットを見る限り、最近のハリウッド作品によくある中国資本の影響もあるのか。まぁ10年ぶりの監督作品だから失敗もできないし、案の定隣国でも大ヒットしたので良かったのでしょうね。 追記 映画を見て「沖縄戦」に興味を持った方は 「前田高地の戦闘」 で検索してみてはいかがでしょうか。
プライベートライアンばりの映像! 一人の衛生兵の話ですが、実話なん...
プライベートライアンばりの映像! 一人の衛生兵の話ですが、実話なんだって… こういう映画って、見たあとなんといえなくなるけど、この映画はそんなことないかな! やっぱり最後に、本人出てくるんだ! メル・ギブソンって、監督でもけっこういいよね! あと、サム・ワーシントン渋くなったわ!
戦争反対!!じゃなくて、1人の衛生兵の話。
「ハクソーリッジ」見ました。我が道を行くメルギブソン作品の遠慮を知らない豪快さが大好きなので、今作も公開日に鑑賞。結論から言いまして、傑作です。あ、あとサム・ワーシントンさん史上最高傑作です。 戦闘シーンの迫力は言うに及ばず、ドラマとしてもいたく感動しました。大体の戦争映画は、被害者か加害者の目線で作られてると思いますが、この作品はそうではないんです。ジャップという表現はあったけど、敵軍を悪く言うなどの描写はない。これには本当に驚きました。あくまで主人公にのみスポットを当てた作りになっている。戦争が良い悪いという議論と、この映画はまったく関係ないんだと感じました。 戦闘シーンも凄かった。まず、近い・早い。そして痛くて怖い。申し分がない。日本兵が不気味に描かれてる点は納得いかないですけど…。 グダグダ言ってもしょうがないので、とりあえず見てください。無駄なシーンが一切ない、素晴らしい戦争ドラマです。メルギブソンやっぱりスゴイよね。
あまり期待しないで見たら…
確かに沖縄戦が舞台になっているけど、日本が強敵だったことを映画の中で示しているし、違和感のある描写も特になかった。もう少し日本語が聞きたかったかな。 今回は重低音体感上映で見た。迫力のある音響と映像で臨場感溢れる戦争アクション映画として楽しめた。
ブレイブハートを思い出しました。
★不殺を誓い銃を持たずに戦場に赴いた男の信念。★
★何度か泣けました★
メルギブソン監督は「アポカリプト」以来かな・・
メルギブソン監督作品は安心して見れます。
多分・・感性が好きなんだと思います。
未だにマイベストムービーの中にブレイブハートを個人的10位内には入れてますし♪
さて、今作ですが。。
予告を見る限りだとハクソーリッジでの戦闘シーンばかりがクローズアップされてるので「戦争映画の決定打」みたいな位置づけですが・・
まぁ、日本でキリスト教が根底にある映画をやってもなかなか受け入れがたいといいますか・・難しい部分があるからでしょうね
メルギブソンが敬虔なクリスチャンでもあって主人公もクリスチャンである部分から信仰の土台はありきです。
日本でも、無宗教の人はいないとは思うんですけど・・
なんらかの形で宗教には関わってるはずなのですけど、そこにある「教え」を守るかどうかなんだと思います。
ただ、今作の主人公であるデズモンド・ドスさんが信仰の上で銃を持たないことを決めたかどうかは観た人の判断に任せるとして
個人的には、信仰がきっかけではあったけど、「銃を持たずに戦うことを決めた」ということが彼の人生のアイデンティティだったのではないかと思います。
神様は、いろんなところでサインをくれます。
それが、彼にとっては「銃に触れない」という事だったのかもです。
それでも、苦悩します。。
今作でも「沈黙」のように「神よ!どうしろというのですか?!」と神に問うシーンがあります。
だからこそ、アンドリューガーフィールドが演じてよかったなぁ~と思います。
もう、スパイディな雰囲気はすっかり抜けた感じがします。
素晴らしい俳優です。
クリスチャンにも観てほしい作品ですけど。。
そういうのを超えた民族も超えた部分のテーマが潜んでるように感じました。
描き方は、いろいろ脚色もありますし、アメリカ視点ならではの日本描写もありますが・・
素晴らしい作品だったと思います。
今月は「ローガン」「パトリオットデイ」「ハクソーリッジ」と良い作品に沢山巡り合えました♪
私はあわない。
ハクソーリッジ。前田高地。
主人公の行為自体は素晴らしい。
でも、話の中で日本人の民間人が1人も出てこない。
銃は持てません!人は殺せません!日本人も助ける!アメリカは正義!日本人は獣!切腹し、殺し喚く日本人!
戦争に正義も悪もないけれど、戦争に来ているのは兵士。対して沖縄で巻き込まれ亡くなったたくさんの民間人。そこの描写は必要では?という気持ちになりました。その描写がなければ、ただアメリカ人万歳映画になってしまわないかしら?もちろんドスは素晴らしい、この事に異論はないけれど。
宗教や信仰は素晴らしいけれど、キリスト教を根底から理解していない日本人の私にはあわない映画でした。
奇跡をおこす男
神と対話できる人を預言者という。
預言者は奇跡をおこすことができる。何故なら奇跡は神がおこすもので、それができるのは神と対話できる人でないといけないから。
前半で「神と話なんてできない」と言っていたデズモンドが戦闘中での戦友の助けを呼ぶ声で “神の声”の御心を感じとったデズモンドがおこす行動は奇跡そのものだ。そう彼は奇跡をおこしたのだ。そして預言者となった。
だから後半の戦友達のデズモンドに対する見方が変化したとき、つまり皆が預言者として認めたとき怒涛の強さを発揮するのは当然のことだ。預言者に導かれたもの達は強いのだから。
こうして最後に光という “神の祝福”を受けるデズモンドは宗教的な人間になった。少なくともこの映画ではそうなっている。
沖縄戦という史実を題材にしながらも監督のメル・ギブソンは実はデズモンドを「理想的な信仰者」として描いてるのがこの映画だ。
実話のようですがやはりオリジナルなとこも?!
もう少し彼女との出逢い 出征から訓練期間 戦地までの出来事が一体何年何月頃なのか詳しく日付をいれてほしかった なぜ日本軍はあのロープを取り払えなかったのか?実際重い兵士を一人で多数降ろせるものだろうか?
信仰と信念
第2次世界大戦時の沖縄で銃をもたずに参戦し75人を救い出した実在の衛生兵の話。 戦争が舞台であるけれど、戦争の何たるかをみせる作品ではなく、あくまでも主人公をみせる作品であり、主人公の信仰と信念の背景を説明する為、戦争とは関係ない幼少期からストーリーは始まり、概ね半分は出兵前の出来事。…裁判は良いとして、ここまでみせておいて同じ隊のメンバーにちょっと簡単に受け入れられ過ぎ感は否めない。 戦闘シーンの描写はかなり激しく迫力満点だし、怪我人や死体の描写はかなり生々しく凄惨。それでこそ主人公の存在や活躍が活きる訳だけども。 ただ、お祈り待ちで終わりで良かったんじゃないかという感じで、以降のシーンは蛇足だし最後のインタビューもいらなかったんじゃないかと感じた。 神のおかげとか言って宗教に傾倒している訳でもないし、白々しく反戦を謳っている訳でもないし、なかなか見応えがあり戦争映画としても良かった。
信念とは言え怖い
宗教的理由で銃を持たないという信念。自分を守る物がなく戦場に立つという恐ろしいこと、誰ができるのだろうか。 もし目の前に敵兵が現れたら・・・。そんな恐怖心の更なる上、制約の中で自分にできることを最大限にやりこなす。これは戦争のみならず、ビジネスでもスポーツでも実績を残す人はどんな状況下でもやり遂げ結果を残している。 主人公自身の変わった性格、頑固さはどうかと思う場面もあるけど、それが信念の凄さ。確実に周囲に影響を与え状況を前へと動かしている。 沖縄戦の米兵、日本兵ともに譲らない過酷な戦闘シーンを描いた戦争映画であり、同時に宗教も色濃く取り入れてあるが、この作品はそれ以上に人間の極限の高みを描いた力作だと思います。
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