「TOHOシネマズ府中にて観賞」ハクソー・リッジ shallowwhiteさんの映画レビュー(感想・評価)
TOHOシネマズ府中にて観賞
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製作過程を知り、メル・ギブソンの信仰を思えば、紛うことなき今米国で流行のクリスチャン映画と言える。
宗教にのめり込めない身としては鼻白む世界観の映画群であり、その感じも無きにしも非ずだが、アンドリュー・ガーフィールド(首が長い)の演技は意図的に狂気を孕んでおり、なんとか客観性は保っている。
彼が刑務所で信念を貫き通す姿は感動的だ。天を仰ぎ「あと一人、あと一人」と救出に動き出す姿も、斜に構えた心を大きく揺さぶられる。
戦場の描写は凄惨なものでメル・ギブソンの剛腕ぶりが堪能できるが、脇の人物描写や先頭演出は案外娯楽寄りだ。
編集も撮影も『プライベート・ライアン』の衝撃には及ばない。
そして、父親像。『ブラッド・ファーザー』続いてメル自身の改悟が込められているようだ。これも感動的だ。
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