「静寂の中に潜む緊迫感。はみ出し者が挑んだ危険な潜入捜査。」アンダーカバー 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
静寂の中に潜む緊迫感。はみ出し者が挑んだ危険な潜入捜査。
【賛否両論チェック】
賛:FBIで干されていた主人公が、その能力を活かして潜入捜査を遂行していく姿に、観ていてハラハラさせられる。意外な犯人像にも驚かされる。
否:過激思想の描写は、人によっては嫌悪感を抱きそう。展開も淡々としているのが、たまに傷。
FBIにあって“インテリ”と揶揄され、はみ出し者となっていたネイトが、理解のある上司と出逢い、その対話能力で潜入捜査へと挑む姿が、淡々とした中にも緊迫感満載で描かれていきます。同時に、何気ない日常に潜む危険な思想の数々に対する、自戒的な意味合いも含まれ、思わず考えさせられてしまいます。
また、あまり言うとネタバレになってしまいますが、サスペンスとしても良質で、クライマックスの意外な犯人像にも、驚かされます。
人によっては嫌悪感を抱きそうな過激思想団体の描写も多いので、好き嫌いは分かれそうですが、実際に起きた事件の顛末を是非ご覧になってみて下さい。
コメントする