レジデントのレビュー・感想・評価
全5件を表示
ちゃんとゾンビ映画してる。
デンマーク製ゾンビ映画など初めて聞いたが、コロナの影響で観るものを探して、過去にチェックした作品を確認し見つけたこの作品。
感染が始まっても、軍隊による隔離を上手く行っていたのか?秘密裏に感染者を発見駆除していく状態が出来ていたのには驚いた。
ところが情報も封鎖しており、隔離住民は何が起こっているかわからないまま。
ディノ家も各家庭毎に隔離された毎日を送っていたが、やはりタガが緩み始め恋愛脳の息子グスタフが外へ出て感染者駆除を見るまではいいのだが、感染者と知らずにトラックに閉じ込めた感染者を解き放ってしまい、収集がつかなくなった軍隊は撤退してしまう。
この時点で無知は恐ろしい事がよくわかる。
情報とは精査しちゃんとした事を伝えるべきであると。
さらにディノ家に息子の彼女とその母親、隣人夫婦が入ってくるが物語はここから全てが悪い方にいく展開に。
過去のゾンビ映画がそうであったように…。
何しろ親からご近所さんからが一緒に寝泊まりしているところでグスタフと娘が生殖行為に耽る油り断しきっているし、最初の偵察で全滅ルートを辿ってしまうためラストも唐突に終わってしまう。
ゾンビ映画としてのゴア映像がないわけではないが内臓が出ている程度だったり見慣れている人には物足りないだろうと思う。
ゾンビも突っ走ったりはせず、歩くスピードで集光性がある程度。人肉を食い漁る訳ではなく齧って仲間を増やす感じ。これはお国柄なのか?
ラストはともかく、途中までは抑えぎみにしているため落ち着いた印象である意味丁寧に作っている。
悪くもないが良くもないが、初めて観るゾンビ映画なら、これも印象に残るだろう。
ゾンビ物としてはなかなかの出来。
息もつかせぬ展開のゾンビ映画。ゾンビ物としては相当な出来。懸命に生きる家族思いの父親(Troels Lyby)と自分勝手なアホ息子(Benjamin Engell)の描写が対照的。デンマークのローカル映画で有名人が出ていないせいか彼等の演技力が優れているせいかわからないが、ゾンビ物なのにリアリティーがあった。妹役の女の子(Ella Solgarrd)が可愛らしい。
ミクロな視点で家族愛を描く、一風変わったゾンビ映画。
【賛否両論チェック】
賛:ゾンビウィルスが蔓延した世界のリアルな展開が、主人公達のミクロな視点で描かれるのが興味を惹かれる。
否:ゾンビ映画にしては、静かすぎる展開なのが気になるところ。急に驚かせるシーンもあり、苦手な人には向かない。
実際にゾンビウィルスが蔓延したら、こうなるかも知れません。そんなリアルなストーリーが、数組の家族というミクロな視点で描かれていくのが印象的です。
肝心なことを隠ぺいし、事態にフタをすることで終息を図ろうとする政府のやり方に気づき、自力で脱出しようと試みる姿が、勇ましくもどこか虚しさを感じさせる展開になっています。
グロシーンも少しありますが、ゾンビ映画好き以外にもオススメの作品です。
全5件を表示