「「金が悪人を生む。」ハードボイルドな香港映画!!」ワイルド・シティ 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
「金が悪人を生む。」ハードボイルドな香港映画!!
【賛否両論チェック】
賛:元刑事の主人公が、偶然出逢ったヒロインによって裏社会の騒動に巻き込まれていく姿が、ハードボイルドなアクション満載で描かれていく。金に溺れる人々の悲哀が印象深く描かれているのも特徴的。
否:シリアスなはずなのに急にコミカルになったりと、若干どっちつかずの印象。人間関係も分かりにくく、展開もややご都合主義か。
刑事を辞めた主人公・マンが、追われる身の女性・ユンと偶然出逢ったことから、弟代わりのジュンと共に裏社会のトラブルに巻き込まれていく様が、迫力のアクションと共に描かれていきます。
拝金主義の社会にあって、大金を手にしたがために追われるユンや、そんな彼女を金のために執拗に追う台湾ヤクザ達、そしてジュンですらも
「母親に楽をさせられる!!」
と、汚れた金に手を出そうとする様子もまた、切なく描かれていくのが印象的です。
シリアスなシーンで急にコミカルな演出が出てきたり、相関関係が分かりにくかったり、かなり強引な展開だったりと、難点は結構あることは否めませんが、刑事ドラマやサスペンスが好きな方には、向いている作品といえるかも知れません。
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