劇場公開日 2017年9月30日

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「文字通りアトラクションムービー」亜人 saburoさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5文字通りアトラクションムービー

2017年10月3日
iPhoneアプリから投稿

黒い幽霊同士のアクションシーンは見応えがあります。
正直、それだけの映画。

綾野剛のアクションシーンもかなりすごい。肉体の仕上がりぶりもすごい。でも芝居は原作に引っ張られ過ぎて、観ていて恥ずかしくなる。喋ると芝居下手がバレるから、いっそのことセリフ量を減らしてあげればよかったのに...とも思う。

基本的にはキャスティングが下手過ぎる。川栄李奈は芝居は上手いと思うが、今回の役には無理があり過ぎる。胸と尻がデカ過ぎて、なんでこんな娘っ子が城田くんといい勝負できるのか、という説得力がない。本人も頑張っていて、なかなかアクションがうまかっただけにキャスティング担当の罪は大きいと思った(吹き替えかもしれないが)
あと、無駄に芸人をキャスティングするのも疑問。謎のヒカキン推しも寒い。踊る大捜査線のノリは、もう古いと思った。
あとメイクも下手。川栄と浜辺の髪型は原作に寄せたんだろうが、コスプレクオリティで寒い。邦画の良くないところは、原作を実写化する際に、原作に寄せ過ぎてしまうところ。漫画をそのまま、実写化しても寒いに決まってる。漫画なんだから。リアリティが許容出来る限界を見極めてほしい。

1番の問題は脚本。
この物語を通して、登場人物の誰一人として変化していない。成長もなければ、堕落もしない。
最後の、主人公の人類を守る理由には驚いた。バカなのかと思った。この脚本で、よく恥ずかしげもなくGOサインが出せたもの。しかも続編作る気マンマンの終わり方にも再度驚いた。

原作の良いところを全部弾いて、中身スカスカ、アトラクションムービーの出来上がり。でも、東京グールよりは良かった。

saburo