「知られざる事実」マン・ダウン 戦士の約束 isaxさんの映画レビュー(感想・評価)
知られざる事実
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目が覚めるとそこには荒廃した街が広がっていた。愛する息子を探し建物から連れ出すーー
本作は米海兵隊員に所属するガブリエルがイラクに派遣され、帰還したその後までの話。
1番の特徴は荒廃した街、イラク派遣される前、訓練期間、上官との面談、イラク派遣中、期間後の6つの時系列が混ざっていること。自分は結構内容を覚えるタイプなので大丈夫だったが、話の内容が読み取れない人もいるかもしれない。
イラク派遣中、建物内から敵襲を受け応戦するも、誤って民間人の親子を射殺してしまい心に深い傷を負ってしまう。PTSDを患ったとして米国本土へ帰還する。そこには荒廃した街が広がっていた…がそれはガブリエルがPTSDを患っていた為に見た幻覚だった。冒頭のシーンの通り、息子を連れ出した後、警察を絞め殺してしまい、妻に銃を向けてしまう。彼には射殺してしまったイラク人の親子に見えてしまっていた。しかし途中で正気を取り戻し、妻と息子に謝り抱き合った、が警察に射撃されてしまう…ーー
「主人公のガブリエルは特段優れていることはなく、ごく普通に訓練を受けごく普通に実戦に向かう、そんなごく普通な兵隊でもPTSDを患ってしまう」ことを荒廃した街が実は幻覚だったことと最後に出るPTSD患者とホームレス、自殺者数のテロップを通して伝えるのがこの映画の目的なのではないだろうか?
普通に見るだけでも伝わってくるものはあるだろうし見る価値は十分にあるはず。
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