劇場公開日 2018年2月1日

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「人間の愚かさを見せつけられ、ぐったり」不能犯 Macさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0人間の愚かさを見せつけられ、ぐったり

2018年2月3日
iPhoneアプリから投稿

不能犯がつぶやく、愚かなだね人間は という言葉が
愚かな人間のエピソードが重なるに従って、言葉の重みが増す。

最初、この映画は芸術的な殺し方が売り?と思ったけど、殺される人間と殺したい人間のどろどろした感情がエグすぎる。

人間は思い込みと自分が見たいものしか見てない。
そこで自分の描いたフレームから外れた行為は許せない。だから殺して。
そんな関係を描くエピソードがこれでもか、というくらい描かれていて、しかも共感できる話なので、ぐったりしました。

ラストもびっくり。
犯人はいない不能犯なので、解決しない!
そして最後のセリフ、希望で殺す?
北風ではなく、太陽ってこと?

エンディングのグリムの曲も映画の世界に寄り添っていて、心に沁みます。

想像とは違ったけれど、心に残る映画です!

Mac