劇場公開日 2017年1月14日

  • 予告編を見る

「とぼけた感じの露悪趣味。個人的には好き」トッド・ソロンズの子犬物語 AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0とぼけた感じの露悪趣味。個人的には好き

2017年1月15日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

ダックスフンドを英語で「wiener dog(ウィーンの犬)」ということを、本作の原題で知った。この呼び名をひっかけた下ネタの駄洒落が作中で繰り返されるのがガキっぽくて笑えるが、日本人にはいまいち乗り切れないか。

「ダークホース リア獣エイブの恋」もそうだが、トッド・ソロンズ監督の作品は、観る人によって好き嫌いが分かれる。人間の醜い面、ダメな部分を敢えて見せる、露悪趣味的なスタイルや、微妙な後味が、メインストリームの娯楽映画とは確実に異なるから。

それでも、ダックスフンドをバトンのように引き受ける主要人物4人(およびその周辺の人々)の、狂気というほどではないが少なからずズレた感じや、こじらせ具合から、オフビートな笑いが生まれ、そうした笑いの合間に人間の真実が垣間見えてくる。

グレタ・ガーウィグの天然な感じが、昔の恋をこじらせている獣医役にぴったり。彼女だけでも観る価値あり。

高森 郁哉