ゴースト・イン・ザ・シェルのレビュー・感想・評価
全374件中、361~374件目を表示
別物と割り切って観たら良い出来ではないか
攻殻機動隊はS.A.C.とS.A.C. 2nd GIGを視聴済みです。
なので、どうしてもそちらを思い出しながら見てしまいましたが、結論から言うと良かったです。
世界観はかなり異なります。欧米からみた日本、中華の幻想ネオン街と言う印象を抱きました。
ですが、俳優はS.A.C.をみたのかな!?と思ってしまうような、元のキャラクターを彷彿とさせる演技が時々垣間見えます。
もちろん日本とあちらでは文化が異なるので、若干違和感を感じる演技もありましたが、それは仕方ないことだと割り切れる程度でした。
ストーリーは、よく頑張った!!という感想です。私的には面白かったです。あちらでは不評になったのでは、と少し心配してしまいますが。
ただ、主人公達の立場が少々意味不明でした。日本を舞台にしていないので仕方ありませんが、もう少ししっかり決め込んで良かったと思います。
また神山監督の攻殻機動隊S.A.C.が観たくなりました。3期を制作していただけたらこれ以上嬉しいことはないです。
やはり、あの近未来日本で、少佐と9課が連携して仕事にあたっていく姿が一番面白いです。
見事な出来栄え
攻殻機動隊『愛溢れる』作品
最高です!泣きました
あまりの素晴らしさに涙が止まりません。
吹き替え版でみたのですが、大正解でした!
紛れもなく少佐です。
バトーも100%バトーでした。
本来は泣くような映画では無いのですが、
まさかハリウッド実写版で、少佐にあえるとは…
涙が止まりませんでした。
唯一荒巻課長だけが、ビートたけしさんのままでしたが、全く気になりませんでした。
むしろアウトレイジの時のようなワイルドさで
原作の荒巻大輔以上に見せ場を作ってくれます。
映画のストーリーは押尾監督のゴーストインザシェルと、SACシリーズをうまく融合させて、ハリウッドならではの2時間ですっきりとクローズできる内容に仕立て上げられています。
攻殻ファンであれば絶対に見てください!
マニア向けから万人向けにしっかりと再構成されている
ワールドプレミアにて鑑賞しました。
攻殼機動隊は押井監督の攻殼機動隊/ゴースト・イン・ザ・シェル、イノセンス
神谷監督のTVシリーズ攻殼機動隊SAC
冲方監督のARISE
と観てきましたがそれぞれがパラレルワールドですので本作品もハリウッド独自の攻殼機動隊を楽しみにしていました。
神格化された攻殼機動隊がハリウッドで実写化という話は数年前から何度も立ち上がり頓挫し、立ち上がりの繰り返しでした。
1度スピルバーグ監督の名がでたときもありましたがその企画も倒れています。
ここ数年でポンポンと攻殼機動隊の大ファンであるルパート・サンダース監督に決まり撮影もスムーズだったようです。
スピルバーグからの直接指名により監督にありつけたようで本作には並々ならぬ覚悟があったと思います。
感想としてなにより声を大にして言いたいのが主人公の少佐を演じるスカーレット・ヨハンソン。恐ろしいほどのハマり役でした。
スクリーンに少佐がいるだけで圧倒的なオーラがあり超A級バジェットというが伝わってくるため、彼女が演じてくれているだけでハリウッドで撮った価値があると思います。
ハリウッド版の少佐として雰囲気は押井版の草薙素子、設定はハリウッドオリジナル要素とバランスが良くしっかりと存在感を持たせることに成功していました。
菊池凛子やミズノ・ソノヤ(エクスマキナ、ララランド)のほうが少佐役に適しているという声を聞きますが本編を見た後だとスカーレット・ヨハンソンで大正解だったと思います。
ホンダのバイクに乗り疾走する姿はミラ・ジョボビッチ以上に似合っていてカッコよかったです。
なお予告では名前がミラであったり、少佐の復讐劇になる設定改変が話題になりましたが本作の改変は非常に上手くいっていると感じました。
押井版の人間としてのアイデンティティの在処や複雑なストーリー構成などと比べると少し浅く誰にでもわかりやくなってる感じはしますが、決して復讐劇などではなく主人公がゴーストの囁きに導かれて戦いに身を投じていく展開は、まさに押井版の難解さをわかりやすくしハリウッドならではの解釈をいれファンを驚かすストーリー展開に仕上がっています。
さらにSACのような未来刑事的シーンやARISEのような衣装など全作のミックスのようですが焦点はゴーストにしっかり当てているのも好印象。
映像的にも高層ビルや廃墟、落下する少佐、光学迷彩、音楽などかなりアニメに寄せているためよくあるお金の掛かったSF映画ではなく攻殼の世界をしっかりと作ったと感じさせてくれる映像に仕上がっていました。
少し難点を上げるならば荒巻を演じるビートたけしだけずっと日本語での演技になり英語→日本語→英語→日本語といったシーン運びのため違和感が拭えませんでした。
独自の世界観を創るのに一役買っているのかもしれませんが、これは個人の好みになってくると思います。
荒巻の銃撃シーンが批判を浴びてましたがルパート・サンダース監督が北野映画のファンであり、ビートたけしの暴力的なシーンを入れたいとのことで銃撃戦を撮ったようです。本編でそこまで悪いシーンだとは感じませんでした。
今作のゴースト・イン・ザ・シェルは20年ほど前の作品にも関わらずハリウッドとして世界でヒットさせるために限りがあるなか映像的にもストーリー的にもアニメに寄せるところはトコトン寄せるという愛を感じました。
攻殼機動隊は作品をつくる監督の作家性を全面に出すため、無理に作品を繋げるようなことは今までありませんでした。
このハリウッド版ゴースト・イン・ザ・シェルも完全に独立した新しい攻殼であり、世界に向けて作った作品として申し分ない出来です。
なによりやっとハリウッドの攻殼機動隊が見ることができ、しっかりと日本へのリスペクトを感じる出来で満足かつ幸せでした。
マニアにしか受けない攻殼機動隊を万人向けに作り直し、ファンにもしっかりとしたサービスを用意してくれたキャスト、スタッフにありがとうと言いたいです。
原作のファンですが、そこそこ楽しめました。
この映画の評価が意外に低いのは、あまりにも思い入れの強い人が多いからだろう。
初めて見る人には少しわかりずらいところがあるし、深みが伝わらない。
ファンの人にとっては何とも言えなず物足りない。哲学がわかりずらいし、国家の中の公安9課の位置付け、メンバー達の生き生きとした息遣いが感じられない。
画像は美しい。ヨハンソンの魅力は素晴らしい。でも、見終わった後に、あーー面白かった!、、とはならない。
でも、考えてみると、押井アニメもジワジワ良さが出てきたよね。最初は日本では流行らなかったんだからね。
そう思うと、このスカヨハ攻殻機動隊もジワジワと良くなるかもしれない。そういう映画こそ、名作と呼ばれるのかもしれない。ブレードランナーがそうであったように。
でも見る価値は十分にある映画です!念のため。
全374件中、361~374件目を表示