劇場公開日 2017年4月7日

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「「ゴースト・イン・ザ・シェル」では無いと思う。」ゴースト・イン・ザ・シェル 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0「ゴースト・イン・ザ・シェル」では無いと思う。

2017年4月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

友人に最低でも吹き替え版でないと楽しめないと言われ吹き替えにて鑑賞。
また、直前に押井劇場アニメ版2.0(以下アニメ)を視聴を条件に観ました。

○良い所
・アニメでの演出を(完全ではないが、)ほぼ忠実に再現しているシーンがある。
・アニメと同じ音楽を使用。
・街並みのサイバー(電脳世界)度はこちらの方が上で楽しめた。
・中国資本が入っており、中身的に中国の方向性がかなり強いのか?と思っていたが、(噂ほど)中国っぽく無くて良かった。

✖️悪い所
・アニメは主人公である(草薙素子)少佐の未来への進化を語るストーリーに対し、実写版は少佐の過去を見つけるストーリーになっており、少佐の内部心情的に「電脳」で無い残念な作りになっている。
・表顔は電脳世界を描いているが、内側にあるストーリーが電脳世界を描いていない。
・北野武演じる荒巻の出番を多くする為に、アニメ版とは違ったクライマックスになっており、それが逆に後味を悪くしている。
ここまで荒巻の演出を変えるならば(アウトレイジファンとして)最後「なんだバカヤロー」ぐらいは入れて貰いたかった。
・少佐のスーツがダサい。
・バトーやサイトー等の出番が少な過ぎる。

攻殻機動隊シリーズを全然観たことが無ければ楽しめたかもしれないが、酒呑みながら「攻殻機動隊」を語れる者同志なら、物足りなく酒のツマミ(愚痴)になるだろう。

「ゴースト・イン・ザ・シェル」の題名を殺してしまっています。完全に。(「攻殻機動隊」であるかもしれんが)
押井監督版やブレードランナーの様な名作サイバー映画には内面に「哲学的な要素」があったからこそ今でも語り継がれているのに
( ´Д`)y━・~~

女同志や老夫婦も観に来てましたが、エンドロール直ぐに退席してましたね。合うわけないじゃんあんたらに、、、。
私個人的にごくごく普通でしたので、星3で。

巫女雷男