劇場公開日 2017年10月28日

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「響と千草と浩介と」先生! 、、、好きになってもいいですか? まつこさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0響と千草と浩介と

2017年11月7日
iPhoneアプリから投稿

私の三大少女漫画にも入り、且つ、三大先生との恋物語漫画にも殿堂入りするかなりの最強少女漫画が「先生!」です。当時中学生の私は衝撃を受けて(先生ばっかり好きになってたので共感と羨望でしかなかったため笑)、この漫画が今の自分の手元に入ってきて良かったと心の底から思い、原作者の河原和音は(心の)神棚に祀ったぐらいの愛情深い漫画。
勿論私だけでなく他の漫画ファンにとっても心に残る作品だったので、駄作と思ってしまうのも無理ないでしょうと挑んで観たけど…結果まさかの良作でした。

「先生!」という原作漫画の二大要素として、①響と伊藤先生の恋愛②響と千草と浩介の友情、が挙げられると思います。
勿論恋愛映画なので響×伊藤先生の恋が一番の見所だしそこに製作陣は力入れまくっているんだろうとは思っていたけど、②の『響と千草と浩介』の関係性も想像以上だった。千ぃちゃんに関しては原作だともっとポーッとしててギャル寄りだけど天然ぽい感じだったからそこは少し違ったけど、3人で一緒にいる空気感とか原作と近くてなんか感動した。私は伊藤先生も大好きだったけど、この3人組が凄く好きだったなーと思い出した。少女漫画界の中の友達関係でも一二を争う友情関係。絶妙過ぎる関係性。みんな自分の事に真剣で、友達の事にも真剣で、ふざけ合ったり相談に乗ったり力になったりし合って、そしてお互いめちゃくちゃ信頼しあってて、この3人の青春だけであと5時間は観れるな、と映画観てる最中に何度も思った。
千草役は森川葵で、顔が可愛すぎるからしょっちゅう恋愛が成就しない千草には勿体ないなと思ったけどでも可愛いから許せる笑。浩介は、まー凄いよ。原作の、やる気無いようなでもそこがカッコ良い雰囲気+恋愛は一途+友情に熱い+普段は適当+でもやるときゃやる→の浩介が如実に再現されていた…凄いよ!浩介なんて言わばスラダンで言えば水戸洋平みたいなもんだからね。竜星涼を当て込んだ誰かに拍手、そして竜星涼全然好きじゃなかったけど、もう好きだよ笑。スラダン実写化したら水戸洋平を演じる権利を授けられるよ笑。
勿論各映画サイトのレビュー通り広瀬すずちゃんも様々だった。一作品ごとに演技が上手くなってくね、真っ直ぐで純粋で一途な響を演り切っていた。

最初はスピッツが主題歌と聞き、早まらないで草野さんよと思ったけど、この作品ならwin-winだよ笑。映画観るまでは1日30回くらい聴いてたけど、映画観たあとは1日70回くらい聴いちゃう。

「先生!」原作ファンの意見も沢山聞きたいな。どうしても2時間で終わらせなきゃいけない分オリジナル部分もあったけど、脚本も割と良かったな。もっかい観たい。
あと、映画としての正式タイトルに付いてた「、、、好きになってもいいですか?」のサブタイトルがオープニングで見えなかった(消してた?)のも良かった。
漫画を再現するのはとても難しいけど、原作を大事にしてる方の作品だったから嬉しかったな。

まつこ