闇金ドッグス5のレビュー・感想・評価

重い話ではあったけど、なんか、個人的にはそこまで共感するまではなかったかな、と。

それよか、行政も国も、カネにまみれてる政治家も、外国人に生活保護を出すより、ホントに困ってる自国民に介護でも生活でもサポートしてやれないものか、と、「そっち」の方で感じたなあ。

シリーズ五作品の中で一番重い。ずっとツラい。最後も……。4があまり好みでは無かったけれど、5は面白くなってて良かった。メンタル落ちてる時に見るもんじゃなかった(笑)

今回のお話はリアリティがあり、高齢化社会や制度の仕組みなどの問題点が浮き彫りにされていたり、加えてエンターテイメント性もあり、上手く作られていたと思います。

青木玄徳さんか山田裕貴さんがきっちり主役としてある程度出ていると、やっぱり面白くなりますね。

女性専門の闇金業を営む司の前に認知症の母を抱えながら貧困に喘ぐ沼岸が金を借りに現れ…。
シリーズ5作目。介護や生活保護を巡る問題を中心に描いた本作は実在の事件をベースにしているためかシリーズ屈指の重さがあり、アフロのジョンの存在がとてもありがたく感じました。

この作品は実話を元に作られていて、凄く悲しく、虚しく、どうしようもないストーリーだと思う。たしか京都の事件だったかな。
最後の海辺での親子の台詞とか、実際に言った言葉をそのまま使ってて、泣ける。

仕事は出来ないし考えなしだし必死さがないし、オッサンなのにウィーメンダイヤルだしwとはいえ、認知症の母親を介助し生活の為に借金をする優しいオッサン。
今回はこのオッサンの借金をめぐるストーリー…ではなく、オッサンの生活の為の金策の話。

闇金への返済により追い詰められる訳ではなく、益々闇金感は薄くなってしまった。
こんな奴いるかよ…とも過るけれど、近い話は結構ニュースでみるし、爆笑ではないけれど、明るさを残しつつ切なさとやりきれなさがあり、なかなか良かった。