「異端児的かつ対称的な男女」菊とギロチン 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
異端児的かつ対称的な男女
女相撲の一座「玉岩興行」とアナキスト・グループ「ギロチン社」による大正末期の物語。3時間に及ぶ長時間作品である。
長時間である理由も納得。内容をぶつ切りにせず、とことん映像化しようと言う試み。悪くないです。
登場する男性達は思想や革命心ある若者達、訳あり元軍人自警団みたいな集団もいる。何だか思想や理想が空回りし頼り甲斐が無い。
対象的に頼り甲斐がありそうな相撲興行の女達。
訳ありの女性達が集い、たまにはお互い争いもする。
この女達の強さは心強い。
時代背景を異端児的視点で描き、また対称的な男女の生き辛さを描いた作品。
シナリオ勝ちの様な作品でした。
特に絶賛する訳でも無く、反発する訳でも無く。
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