「主要人物の退場の仕方だけが不満」LOGAN ローガン 犀魚さんの映画レビュー(感想・評価)
主要人物の退場の仕方だけが不満
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今までのXメンシリーズの派手さを覆すほどの地味な映像表現で、チャールズのサイコキネシスの暴走や子供たちの能力発現シーンが無ければホントにXメンやブラザーフッドがいた世界なのか疑いたくなる。
特にチャールズとローガンの関係性は泣けてくる。
泣けてくるが故に、どちらもX-24に串刺しにされてあっさり退場というのが悲しすぎる。致命傷だったにせよ、何かしら遺言を告げて息絶えて欲しかった。チャールズはXメンが無くなったのは自分が原因だみたいな後悔の最中で殺されてしまった。ローガンもパパと呼ばれて(あのパパ呼びも唐突で戸惑った)父親の気持ちを噛みしめながら死ぬんじゃなくて、ローラに「俺の人生もロクなものじゃなかったが、それでもここまで生きてきた、お前も何があっても生きろ」みたいな人生を振り返るような遺言を残してくれればさらに泣けたんですが・・・
敢えて言うなら、ローガンを殺す役はX-24じゃなくて、最後までしつこく追っかけてきた義手の傭兵(タダの人間)に殺される方が哀愁があった(そこまでいうのはイチャモンかもしれないが)
ぶっちゃけ敵にこれ以上利用されまいと自爆したキャリバンの散り様のほうが爽快に思えました。
などと不満ばかり書いたが、ズタボロになりながら最後まで立ち止まらなかったローガンの生き様はかっこいいと思うし、ひたすら暗い世界観が、この映画の全体的な物悲しさとラストの子供たちの希望をより引き立ててるのは良かった。なので評価としては高くつけさせていただきます。
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