「TOHOシネマズ新宿(IMAX)にて観賞」LOGAN ローガン shallowwhiteさんの映画レビュー(感想・評価)
TOHOシネマズ新宿(IMAX)にて観賞
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20年近くも、しかも興行の第一線でウルヴァリンを演じきったヒュー・ジャックマンに先ず敬礼。
苦悩が刻み込まれた面構えの熱演は、看板ロールを葬るに相応しい。
これを継ぐダフ・キーンも面構えと獣みたいな姿勢が素晴らしい。
2人だけの道中は、70年代ロードムービーの味わいがある。彼女が眠るウルヴァリンと運転を替わるシーンは特に味わい深いし、ラストの『シェーン』の引用からの「十→X」は心が泣く。泣く。
しかし、残念ながら追跡する悪の組織が歯応えが全く無いため、アクションパートは盛り上がらず作品評価は下げざるを得ない。
ボイド・ホルブルックは出だしこそ不敵だが、義手も活かせない体たらくでメインヴィランとして圧倒的に役不足。
黒幕博士も因縁のストライカーと関係なく、よくある人物像でおまえ誰や状態。
秘密兵器も最強感は不足で、知性の無いCGじゃあ対決も上がりようがない。
もっと悪役が良ければ年間ベスト級だった。惜しい。
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