「最終章」LOGAN ローガン U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
最終章
クリックして本文を読む
永きに渡るウルヴァリンの生涯が幕を閉じた。
だけではなく、
X-MENの終結を本作は描いていた。
そして、新たな第1章が始まるのか…?
子供が殺戮を繰り返すのには、賛否両論ありそうだが、彼女の出生の経緯には納得できる物語が用意されてた。
ミュータントが根絶された世界で、兵器として人工受精で産み落とされた命。
チャールズが、そこに新たな希望を託しても不思議はない。
紛れもなく人であらざる者の宿命を彼女は背負ってる。
逃避行の最中に、孤独が常だったローガンに疑似的な家族が形成される。
彼女が最後に「パパ」と呟くのにグッとはくるものの…ローガンの中の父性は息絶えるその時まで目覚める事はなかった。
それはそれで、切なくはあるが…彼女と共闘するのではなく、彼女を守る背中が見たかったりもした。
父と娘ではなく、仲間としての色合いが強かったようにも思え、愛がある故に孤独を選んできたであろうローガンの壁が瓦解したようには見えず残念だった。
それを匂わす台詞やカットがあるが故に、もう一歩踏み込めれば、他のローガンシリーズよりも特別な一本になり得たようにも思う。
今回のメークアップには魔法でもかけられていたのか、ローガンの年齢が上がったり下がったりする。
見事だし、それに呼応したヒュージャックマンにも最大限の賛辞を送りたい。
マーベル作品としては、かなり落ち着いた構造の脚本であった。
コメントする