劇場公開日 2018年2月24日

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「歴史映画ではなく中華ファンタジー映画です」空海 KU-KAI 美しき王妃の謎 Amatさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5歴史映画ではなく中華ファンタジー映画です

2018年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

難しい

 空海という題名とか阿部寛に釣られて視聴。
 おそらく多くの人はそうだろう。
 でも主役は決して空海ではないし阿部寛(むしろ脇役)でもない。話は史実風の歴史物だと思って見に行ったら見事なファンタジー映画でしたね。CG盛りだくさんな点も中華映画の特徴の一つですね、日本人にはここまでのCGの濫用は違和感を感じて楽しめないという人も多いではないだろうか。
 どちらにせよ中華映画だということは前提に入れて見たほうが良い。エンディングロールを見た限り役者やスタッフなどほとんどは中国人だし、染谷将太などの日本人俳優も全編中国語で演じていたという話だ。吹き替えなところからも口パク感が半端なく、口元を見ると違和感しか感じない。
 楊貴妃関連の歴史の噺は中国人にとっては常識に近い部分だろうが。そういう歴史的な知識がある前提で見て楽しめる映画でもあるので、日本人には理解し難いと感じる部分も多いのではないだろうか。実際、楊貴妃の墓が日本で発見されたという話もあるぐらいに史実は闇の中だと言われているぐらいだ。
 ただ、唐の豪華絢爛さはCGなどで贅沢に表現されているので、そこに関しては楽しめるかもしれないだろうが、幻術などのファンタジックな部分も多く、これを史実として見て楽しむことは到底できないことは覚悟したい。
 空海の吹き替えは本人かどうか知らないが、どうしても舌足らずの拙い感じがしたのでカッコよさはあまり感じなかった。緊張していたのだろうか?

Amat