荊棘の秘密のレビュー・感想・評価
全16件を表示
捻りの効いたサスペンス
かなり面白い。消えた高校生の娘は何処へ??こんなサスペンス見たこと無い。ストーリーもさることながら、演出がとても良い。読めない展開で集中力途切れず。
子どもがいると自分重ねて、よりハラハラすると思うのでぜひ見てほしいですね。
てっきりイェジン様が失踪する女子高生役かと思ったら母親役か(笑)こ...
面白かった。全羅道出身かどうかは重要???
面白かった。選挙絡みだと思っていたが引っ掛けだった。ソンイエジンという主演の女優は、多分初めて見たと思うのだが、大変可愛らしく演技力もあると思った。彼女が全羅道出身ではないか?というやり取りがよく分からなかったので映画を観た後でネットで調べてみたが、改めて韓国は不思議な国だと思う。全羅道以外の出身の若い韓国人こういう映画を観るとどう感じるのだろうか?益々偏見を助長するような気がするのだが?主人公のご主人のクズっぷりは見事だった。
母の愛と狂気
予告編を見て、父の選挙絡みなんだろうか…と勝手に予想しながら観始めると、いきなり娘が行方不明に。
観ているこちらは置いてけぼりでどんどん狂気を増す母。
母目線で進むので、どいつもこいつも怪しさ満点、ついでに母も正気とは思えず、「これは観て失敗だったか…」と思い始めたところで、娘発見。
そこからの伏線回収は鮮やかで、そして母の名探偵ぶりが冴えます。ところで警察がまったく活躍してないが大丈夫なのか…?
思春期の子供の部屋やPCを親が覗けば、見たくもないことのひとつやふたつ、あるのが当然だとは思う。が出てくるわ出てくるわ…この辺りはsearchを思い出す(こっちの方が先だけど)。嫌な予感しかしない。
しかし、結局のところ子供がそうなってしまう原因は大人にあるんだよね。無邪気なままの子供でいられなくなった理由がしんどい。
結末に関しては予想できる人も多いかもしれないが、終盤にかけて母の目に宿る怒り、慟哭、決意、その勢いがすさまじく、時間が経つのが早かった。すべてを知った母の行動がいかにも韓国映画っぽくて好み(笑)
脚本がパク・チャヌクとのことなので、そこは得意分野なのかも。
韓国特有の、くら~い、おも~い胸糞展開がお好きな方はぜひ(誉めてます)
母と娘の絆
娘の友達は素行の悪い子たち。
必死の捜索もむなしく、選挙運動初日、失踪した日から10日目に遺体で発見されたミンジン。ミンジンの友達であるミオクが真っ先に疑われた。
暴力の連鎖というものを16歳の少女にまでやらせるストーリーの凄さには恐れ入った。脚本にはパク・チャヌクの名前も連ねてあるから、暴力部分がそうなのかな~と想像できる。ミンジンとミオクがヘンテコなバンドで一部で脚光を浴びるが、物を投げつけられるなど学校ではイジメにも遭っている。
真相にたどり着く前に、ミオクがミンジン殺害については頑なに否定するも、ひき逃げ事件の犯人であることを告白する。それがミンジンを殺した犯人への復讐だった。ヨノン(ソン・イェジン)が出来の悪かった2人の成績が上がったことを不思議に感じていたが、娘の遺品であるパソコンにあったメール5万件を虱潰しに調べると、試験の問題が送られていた痕跡を発見する。凄い執念!
スマホというアイテムがやたらとクローズアップされていたり、動画というのもキーポイント。制服を交換したり、隠し撮りをするずる賢さも持ち合わせていた少女だったが、大人の汚さも目に付く作品だ。娘の失踪も選挙に利用するが、支持率は上がらず、遺体で発見されると急上昇するなんてのも、ライバル陣営の盗聴もするような政治家だけが悪いんじゃなく、選挙権を持つ大人すべてが悪として描かれてるような気がしてならない。
結局、学校の担任とミンジンの父親ジョンチャンの不倫が盗撮によりわかり、試験内容を渡させた上に1億ウォンもの金を恐喝した2人。誰が恐喝者だったかわからなかったが、殺人を依頼したジョンチャン。それが実の娘だったという皮肉・・・殺されたとニュースが入った時から“やっちまった”と思ったはずだが、とにかく選挙で勝つことしか頭にないんだわな、このおっさん。皮肉といえば、「クソを運んでる運転手」の「クソ」がこのおっさんだったことが笑える。
格差社会、イジメなど社会派要素は満載でうれしいんだけど、疑問点がいくつも残るため、なぜだか高評価できない。
ミンジン殺害実行犯は誰?ミオクがひき殺したのは実行犯?ノヨンをノミで襲ったのは誰?なぜ?これらがスピーディな展開のため騙されてる気がする・・・
反吐映画
ソンイェジン
不思議なリズムの脚本。それがちょっと狂ってて味。娘が組んでる変なバンド=ジンとオク、娘が歌う変な歌詞の歌、意外とありふらんぼ的でフリーキーな良い歌。ショートカットの微妙な顔の女の子達の物語。カッターの刃を使った変なイジメ、トンカチとノミで肋骨折る変な嫌がらせ、変な選挙、行ったり来たりの変な轢き逃げ、大統領への変な遺書、空気清浄機の変な隠しカメラに、変な真相。この変拍子なリズムが掴めるとかなり面白い。で、その変さが、随所に散りばめられた鋭いセリフで回収されて、グッと物語が締まってる。パクチャヌク今まで正直ピンと来ていなかったけれど、なるほど韓国映画の度量広さというか、懐の深さというか、いずれにせよ、ちょっと見たことない、くだらなさと紙一重な物語が書ける優れた才能。
全16件を表示